中露接近は米国にとって「悪夢」なのか?―中国メディア

Record China    2015年8月31日(月) 1時24分

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27日、米国が最も注視するのは世界の中核としての地位をあとどれだけ続けられるかだ。このため世界のパワーバランスおよび構造の調整に最も懸念を抱いている。写真はモスクワ。

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2015年8月27日、米国が最も注視するのは世界の中核としての地位をあとどれだけ続けられるかだ。このため世界のパワーバランスおよび構造の調整に最も懸念を抱いている。(文:沈丁立[シェン・ディンリー]復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

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米誌「ナショナル・インタレスト」電子版は、米国にとって最大の悪夢はロシアと中国の接近だと指摘する記事を掲載した。記事は中露「両国ともに自らの好きなように世界秩序を再構築するチャンスがある」との認識を示した。これは米エリートの一致した考えを相当程度反映している。

伝統的な国際関係において国家間の権力や利益の奪い合いは古来不変の常態だ。これは過去および現在における米国の国際関係処理の本質であり、米国が他の大国による国際秩序再構築を懸念する動因でもある。

中露には確かに国際秩序改善の意向がある。だが転覆して全く別のものを構築するのではない。現有の国際秩序には多くの積極的要素があり、中露はこれを捨て去るどころか、反対に発揚する。たとえば国連および国連憲章の体現する平和および集団安全保障の原則は、第2次大戦終結後に連合国が共同で確立した、世界の安全と安定の維持にとってかけがえのない重要な役割を果たすものであり、これによって形成された国際秩序を中露が維持し続けない理由はなにもない。

現有の国際秩序に対して、中国は漸進的改良という建設的構想を打ち出した。新時代の中国の特色ある大国外交を確定するとともに、新型の大国関係を米国と共に構築することを提案した。新型の大国関係は非対立・非衝突に新しい点があり、ワシントンが形成に力を入れる米国主導、米国覇権の秩序とは全く異なる。中国は他国に対する圧倒的優勢を追い求めず、ましてや唯我独尊の覇者意識を持つこともない。客観的には、中国の推し進める新秩序は米国版秩序の不足点を改善すると同時に、米国版秩序の論理的陥穽(かんせい)を免れるものだ。

米国は意識を改め、新型の大国関係が導く平等な国際秩序について真剣に考えるべきだ。中国国家指導者の訪米が間近だ。米中はより対等かつ相互利益的な新型の関係を共に構築すべきだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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