韓流ドラマが方向転換、中国市場に迎合―中国メディア

Record China    2015年8月28日(金) 4時3分

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26日、韓国の映画・ドラマは韓流文化の象徴の一つで、国内外の市場で高い人気を誇っている。資料写真。

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2015年8月26日、韓国の映画・ドラマは韓流文化の象徴の一つで、国内外の市場で高い人気を誇っている。韓流ドラマのテンポは速く、脚本と撮影がほぼ同時進行で制作する方法はすでに業界のシンボルとなっている。しかしながら、「撮りながら放映」式の韓国ドラマは方向転換を図っており、高品質のテレビドラマを制作する必要があるだけでなく、中国市場の需要に迎合するというニーズも考慮しなければいけない。

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今までの「生放送のテレビドラマ」は韓流ドラマのキーワードだった。視聴率、視聴者の反応に合わせてドラマ制作チームは台本を変更する。役まわりに変化が生じることがあったり、ドラマの放映回数が増減したり、最終的に悲劇が喜劇に変わるということさえ起こり得る。

現在は、作品のクオリティを高めるための取り組みを行なっている。KBSテレビ局企画グループのハム・ヨンフングループ長は「台本がすでに完成した状況での撮影は、俳優がドラマの筋をより完全に把握し、役に打ち込むことができる。もう一方で、中国市場の影響を軽視するわけにはいかないということだ」と語る。また、海外ドラマが中国市場に参入するには何カ月もの審査を要し、かつサンプルを提供しなければならないので現在のところ韓流ドラマの制作方式はこれらの条件を満たすには至らないとしていると分析する韓国メディアがある。

▼中韓が協力して優れた映画・ドラマを作り出す

1993年に中国国内で初めて放映された韓流ドラマ「嫉妬」から、2001年に中国中央テレビ(CCTV)での「風呂屋の主人の男たち」吹き替え版、「エンドレス・ラブ」、「大長今」(宮廷女官チャングムの誓い)や、「相続者たち」、「星から来たあなた」に至るまで伝統的なテレビのプラットホームからネット動画サイトと協力という戦略に転換し、中国市場での韓流ドラマの歴史は20年を超え、何度も韓流ドラマブームを巻き起こした。

韓流ドラマは中国市場への輸出を求めると同時に、中韓映画・ドラマ業界もより協力を深め、著作権の売買から共同制作まで、中韓両国は今模索し続けている。

ここ数年来、「神話」「ソウルの林師匠」など多くの映画・ドラマの中韓合作作品が次々と発表されている。中国Hブラザースエンターテイメント投資有限公司テレビ事業部の程春麗(チョン・チュンリー)副部長は「中韓合作ドラマは、表面上は人気があるように見えるが、共通の問題として両国の視聴率は理想にまでは達していない。その理由を分析するに、1つは中国と韓国は同じアジアの国で儒教文化の影響を強く受けているが、理念や処世術に大きな隔たりがある。2つ目は俳優の言葉の壁によって、感情表現に影響を及ぼしている。3つ目は互いの国の俳優の声の担当が難しく、ドラマ全体の効果に影響を及ぼしている」とみている。

2014年7月、中国新聞出版広電総局と韓国文化スポーツ観光省は「中韓の映画共同撮影に関する協定」に合意した。協定によれば、中韓双方は両国で共同制作した映画はより優遇し、中韓合作の映画がもし「中国と外国の合作映画」という認可を受けた時は中国国内では「国産映画」に入れても良いことになっている。2015年6月、中韓自由貿易協定の締結により、両国文化産業のコンテンツの長期協力と発展に保障を提供した。

中韓合作映画「最後の晩餐」のオ・ギファン監督は取材に対して、「合作映画協定の合意は、将来の韓中両国の映画・ドラマの協力市場への期待がさらに膨らむ。中国は韓国の監督の目線により関心を集め、韓国は中国の映画・ドラマ作品に対してより関心を集め、中国の監督は韓国の映画・ドラマの作品を撮りに行き、韓国の監督は中国市場に進出し、両国の力を合わせることで、ハリウッドを超えると信じている」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/JK・編集/武藤)

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