2015年8月24日、韓国・朝鮮日報によると、最近の北朝鮮の韓国に対する軍事挑発の目的は、来月3日に中国で開かれる予定の「抗日戦争勝利70周年」の記念式典に、朴槿恵（パク・クネ）大統領を参加させないためだとの見方が出ている。

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朝鮮半島問題が専門の早稲田大学・重村智計教授は23日、韓国メディアとの電話インタビューで、「北朝鮮に詳しい複数の消息筋から、北朝鮮は朴大統領の訪中を阻止するため、挑発の開始時期まで徹底的に計算し、計画的に地雷によるテロや砲撃を行ったという話を聞いた」と明らかにした。

中国は抗日戦争をともに戦った国や、日本から侵略を受けた国など約50カ国に「抗日戦争勝利70周年」の記念式典への招待状を送った。朴大統領は出席、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第1書記は不参加の可能性が高いとみられている。

重村教授は「北朝鮮の立場では、朴大統領が記念式典に出席することになれば、韓国は抗日戦争を戦った国として認められることになり、それによって朝鮮半島で唯一、抗日闘争を通じて建国した正統性のある国だと主張してきた自分たちの歴史認識が正当性を失うことになる」と説明し、「北朝鮮は朴大統領を招待しなければ、我々は参加すると主張しているが、中国がそれを拒否しているため当惑している」と指摘した。さらに北朝鮮は「南北の緊張状態を作り出すことで、軍内部のクーデターの動きを抑え、金第1書記の政権掌握力を高めることも狙っている」と主張した。

これについて、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「北朝鮮に正当性なんてあったの？」

「その話が本当なら、朴大統領は何があっても記念式典に出席しなければならない」

「中国がずっと北朝鮮の味方をするわけがない。北朝鮮は諦めて挑発を中止するべき」

「数日前に全く同じことを考えていた…」

「十分にあり得る話だ。北朝鮮の市民らは韓流などの韓国の文化を知っている。仕方なく国に忠誠を尽くしているが、家ではみんな金正恩を鼻で笑っているというのが北朝鮮の現実」

「日本人が北朝鮮を利用し、朴大統領が中国の記念式典に出席することを非難しているように聞こえる」

「朴大統領の式典出席を一番嫌がっているのは日本でしょ？」

「韓国にとってはチャンスだ！北朝鮮に参加を邪魔されていると中国に言いつければいい」

「北朝鮮は孤立し、破滅の道に突き進んでいる。金正恩政権が終わるのも時間の問題だね」（翻訳・編集/堂本）