中国四大石窟の一つ「麦積山石窟」

Record China    2006年6月30日(金) 12時6分

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高さ17mの大きな摩崖仏像。

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麦積山(マイジーサン)は観光スポットとして、中国の中でも際立った人気を誇っている。場所は、甘粛省(かんしゅくしょう)東部天水市 (てんすいし)から30kmほど離れたところにある。秦領山脈の西段【秦領山脈(しんりょうさんみゃく)は、河南省(かなんしょう)西部から甘粛省(かんしゅくしょう)東部まで続く山脈のことで、長江流域と黄河流域の分水領でもある。東西1500km、一番高い太白山(タイバイサン)の標高は3763mある】に属する麦積山は、周囲に連なる山々と重なり、うっそうと茂る木々、清らかな渓流で絶景を呈し、中国では「北西山水の王者」「北西の江南」等の美称で呼ばれている。特に、麦積山にある石窟は、敦煌(とんこう)石窟、山西省大同雲岡(さんせいしょう だいどう ユンガン)石窟、河南省洛陽龍門(かなんしょう らくよう りゅうもん)石窟と並び、中国四大石窟の一つとして名高く伝わっている。

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この麦積山石窟は、山の岩肌を直に彫り上げたもので、後秦(396年〜416年)時代から建設が始まり、北魏孝文帝(471年〜499年)時代にその全盛期を迎え、明、清にまでわたり連綿と続けられていた。現存する石窟は東崖に54窟、西崖に140窟、合計194窟、塑像や石像で出来た仏像は7000体以上あり、大きさは、最も大きいもので高さ16mの阿弥陀仏像から、いちばん小さい仏像でわずか20?といったものまである。いずれも、当時の仏像彫刻の高い技術の粋を目の当たりにすることができる。

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