2015年8月13日、韓国・イーデイリーは、韓国の国宝級の文化財数十万点が海外に持ち出された状態のままであり、日本からの解放70年を経た今も、韓国の真の独立には遠いとの指摘があると報じた。

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韓国の文化財還収（取り戻す作業）を専門業務とする国外所在文化財財団によると、今年上半期現在、海外にある韓国の文化財は16万342点。所在内訳は、日本が全体の42％となる6万7708点で最も多く、米国（4万4365点）、ドイツ（1万940点）、中国（9806点）、英国（7945点）など、世界20カ国に散在している。問題は、この16万点のうち、現地での実態調査が終わった物が28％（4万7000点余り）に過ぎないということだ。予算や人手の関係で、このままでは調査だけで20年以上かかる計算だという。

また、これまで実際に還収できた文化財は1万点に満たず、その率は全体の5．8％にとどまっている。こうした事態に、恩平歴史韓屋博物館の黄平雨（ファン・ピョンウ）館長は、「略奪された文化財の還収が国際的な外交紛争を招くという短絡的な考えから抜け出すべき」と述べている。

これについて、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。

「ちゃんと管理もできないのに、返してもらってどうするの？文化財の管理システムから整えるべきだ」

「国が5．8％の力を使ったんだ」

「奪われたわれわれの文化財が堂々と他の国で自分の物のように展示されてるのに、手も出せないでいるなんて。いったい誰のせいだ？」

「国会議員の給料を減らして、そのお金で文化財を買って来させたら？」

「被支配国から強奪した文化財を、支配国の物と認める国際法は、完全に強大国の理論だ」

「返してもらってもどうせ管理できないんだから、文化財で海外に韓国の歴史を宣伝してると思えばいいのでは？」

「今も昔も国に力がないのは変わらない」

「近頃の政府は、そんなこと気にも留めてないみたいだよ」

「そもそも自分の所できちんと管理できる文化財が5．8％程度ということ。残りの94％は失って生きるべき国なんだ」

「親日政権に、文化財を取り戻すなんて期待できるわけがない」（翻訳・編集/和氣）