2015年8月13日、韓国日報は「天皇を日王と呼ぶことは日本人に侮辱感を与える。韓国人は今から天皇と呼ぼう」と主張する日本人コラムニストの文章を掲載した。

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1998年に発足した金大中（キム・デジュン）政権は、「日本の天皇を『天皇』と呼ぶ」との方針を明らかにした。当時は一部の韓国メディアも「天皇」と呼ぶと宣言していた。しかしその後、日韓関係の悪化により、メディアは「日王」と呼ぶようになり、さらに2012年8月には、当時の李明博（イ・ミョンバク）大統領が竹島訪問後、「日王に謝罪を要求する」と発言し、日本中を騒がせた。

韓国が天皇呼称を拒否する理由としては、「天皇という呼称が天下を支配する皇帝と同じ意味を持つため、実態と合わない」「歴史的に王位を受け入れてきた韓国にとっては、王より格上との印象を受ける天皇という呼称は認められない」などが挙げられる。さらに、植民地時代に天皇への絶対服従を強要されたため、天皇に強い抵抗感を感じるのだろう。

しかし、戦後70年が過ぎた今、天皇は国民が敬愛し、親近感を抱く存在となった。国家の公式行事に出席し外国の要人などを迎えるが、政治的権力は持たない。韓国の大統領も訪日すれば天皇と会うことになるだろう。その際「日王」と呼ぶことは失礼に当たる。

最近では韓国の記者からも「今から天皇と呼ぼう」との声が出ている。韓国政府と韓国メディアが一斉に「天皇呼称」を宣言すれば、日本人の韓国に対するイメージは格段に良くなる。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「全く理解できない。韓国人を説教する前に、安倍首相に手紙でも書いて、日本の右翼化をどうにかして。天皇と呼べと言うのはそれからだ」

「日本人も韓国の王を呼ぶ時、好き勝手に呼ぶでしょ？それは失礼に当たらないの？国際的に見て、日本の天皇はただの日王でしかない。日本式の解釈を強要するのはおかしい」

「日王の方が正しいのに、なぜいちいち文句を言う？まだ韓国を支配していると思っているのか？植民地だった時は怖くて天皇と呼んでいたが、今は違う」

「日本は韓国の独島を竹島と呼んでいるじゃないか！天皇と呼んでほしいのなら先に日本が独島と呼べ」

「日王と呼んでいるだけでもありがたいと思うべき」

「天皇でも日王でもどっちでもいい。どちらも韓国人にとっては不愉快な響きだ」（翻訳・編集/堂本）