韓国、30大企業グループの営業利益、金融危機当時より減少―韓国メディア

Record China    2015年7月30日(木) 6時9分

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28日、韓国30大企業グループの昨年の収益状況が悪化し、世界金融危機以降で最低値を更新した。写真はソウル。

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2015年7月28日、韓国・亜洲経済(中国語電子版)は、韓国30大企業グループの昨年の収益状況が悪化し、世界金融危機以降で最低値を更新したと報じた。

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韓国の経済サイトは28日、資産上位の30大企業グループ(公企業を除く)の昨年の営業利益は57兆5600億ウォン(約6兆円)で、08年の60兆1700億ウォンに比べ4.3%減少したと発表した。業績が最高だった10年の88兆2500億ウォンからは、30兆6900億ウォン(34.8%)も減少している。

30大企業グループの営業利益は、11年が82兆3900億ウォン、12年が76兆1600億ウォン、13年が70兆4000億ウォンと、昨年までの4年間で急激に減少した。

営業利益率を見ると、昨年は4.3%で、08年の6.7%より2.4ポイント低下した。10年は7.9%だったが、以降の4年間でほぼ半分になっている。

企業グループ別では、16グループの営業利益が08年より減少した。営業利益率が08年を上回ったのはサムスン現代自動車、韓進(ハンジン)、富栄(プヨン)、未来アセットの5グループしかない。

現代重工業(5.0%減)、KT(1.1%減)、現代グループ(0.60%減)、S-Oil(0.90%減)、東国製鋼(0.20%減)は昨年、営業損失を記録し、営業利益率もマイナスとなった。

他グループの収益性も悪化している。POSCOグループの営業利益率は、08年が15.9%、昨年は4.4%だった。同期間、LGグループも7.8%から4.0%に、GSグループも3.8%から0.3%に低下した。

サムスンと現代自動車の営業利益率は08年を上回ったものの、最高だった10年と11年からは減少している。

サムスンの営業利益率は、10年が11.0%で最も高く、12年が9.7%、13年が8.9%昨年が6.4%だった。現代自動車は、11年が8.7%、12年が7.8%、13年が7.2%、昨年が6.9%と下落を続けている。

同サイト幹部は「08年の金融危機以降、政府の為替介入と内需振興政策で好況だったが、ここ3〜4年は輸出と内需が同時に不振となっている」と指摘した。

ITや自動車など韓国の主要な輸出企業の売上と利益の回復は容易ではないとの分析も出ている。NH投資証券の投資戦略部長は「米国、欧州、中国など世界の需要鈍化で、輸出企業の販売は低調だ。世界の景気が回復しない限り、大型輸出企業の実績は回復しない」と述べた。(翻訳・編集/柳川)

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