日本が「投げた」ダイヤを中国・インドが争って「拾う」―中国紙

Record China    2015年7月17日(金) 20時6分

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15日、ここ数年、金の価格が上下動していることから、価格変動の少ないダイヤモンドが金に代わる投資先となっている。写真はダイヤモンド。

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2015年7月15日、ここ数年、金の価格が上下動していることから、価格変動の少ないダイヤモンドが金に代わる投資先となっている。特に粒の大きいダイヤは、幅広く人気を集める。面白いのは、従来の鉱山での採掘量が年々減るのと同時に、ダイヤの産出量がほぼゼロの日本が突如としてアジア最大の宝石・貴金属の出荷国になっていることだ。わずか10年ほど前には、日本は世界2位のダイヤ輸入国だった。国際金融報が伝えた。

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日本メディアによると、今年1〜4月には日本のダイヤ・金の累計輸出額が過去最高を更新した。言うまでもなく、その大部分は中古品だ。

海外の買い手からみると、日本から輸出されるダイヤは中古だが、粒が大きく、透明度の高いものが多く、これに円安が重なって、買い取り価格はかなり安くなっており、投資するなら今がチャンスだ。日本の財務相がまとめたデータでは、今年1〜4月の中古ダイヤ輸出量は前年同期比77%増加して計3万8000カラットに達し、07年以降で最多となった。金額をみると、輸出先のトップは香港、次はイスラエル、インドと並ぶ。これらはいずれもダイヤ加工の技術者が集まる場所だ。

最近、翡翠や金といった伝統的なジュエリーに代わり、ダイヤが中国人の新たな人気ジュエリーになった・これまで卸売業務が中心だった「ジュエリータウン」東京・御徒町では、中国人観光客が次々にやって来てジュエリーショップに足を運ぶ。こうした光景は5年前からみられるようになり、今では御徒町を訪れる人の約半分が中国人だ。中国人は1カラット以上の大粒ダイヤを求める人が多く、1回の買い物で300万円以上使う人も少なくない。

インド人のジュエリー好きは世界的に有名だ。インドの会社2社が日本から来た10カラットの中古ダイヤをオークションで争い、最終的に3500万円で落札したという話がある。インドの実業家が価格1億2000万円のダイヤを競り落とした後、ビニール袋に無造作に放り込んで悠々とその場を後にしたというエピソードもある。

インド系ダイヤ商人のパンダリさんは、「毎月4回、日本で調達するダイヤは、インドのムンバイか香港に持っていく。同じ品質のダイヤが、日本の中古ならインドよりも15%安く買える」と話す。世界に流通するダイヤの85%はインドで最終加工したもので、ムンバイの労働者のうち、少なくとも半分がダイヤ加工職人だ。日本の中古ダイヤはここで世界最先端の計器によって測定され、最新のデザインにカットされ、研磨されると、その多くは値段がたちまち元の数倍にも跳ね上がる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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