「日中戦争の記憶を残したい」=中国男性、3年間で数百万円費やしドキュメンタリーを撮影―河北省

Record China    2015年7月10日(金) 19時56分

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7日、中国新聞網は、3年間かけ40分のドキュメンタリーを撮影した男性について伝えた。写真は重慶爆撃跡地に展示された戦争の資料。

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2015年7月7日、中国新聞網は、3年間かけ40分のドキュメンタリーを撮影した男性について伝えた。

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2012年、河北省石家荘市に住む呉さんは、同市井●県(●=脛の月がこざとへん)乏驢嶺村の村民が70年間余りにわたり、日中戦争で犠牲になった兵士を人知れず悼んでいることを知り、感動。自分なりに戦争の記憶を残そうと思い立ち、ドキュメンタリーの撮影を決めた。

乏驢嶺村は娘子関の要所で、1937年の盧溝橋事件後、日本軍が河北省と山西省の境に位置する娘子関に侵攻した際、激しい戦闘が繰り広げられた。

呉さんは戦争の資料や戦争を経験した元兵士を探すために各地を奔走。資料の準備だけでも1年の時間を費やした。さらに元兵士の多くはすでに他界しており、証言を得るのも一苦労だったという。家族や友人からは理解されず時には笑われることもあったが、あきらめることなく、10数万元(約数百万円)費やし3年間で40分のドキュメンタリーを完成させた。

自身の作品について呉さんは、「3年間で40分、私にとってはとても大きな意味を持つが、国のために命を捧げた人々と乏驢嶺村の村民の思いに比べれば取るに足らないことだ。このドキュメンタリーを通して人々に乏驢嶺村を記憶にとどめてほしい」と語っている。(翻訳・編集/内山)

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