2015年7月6日、中国新聞網は韓国メディアの報道を引用し、韓国開発研究院（KDI）が同日発表した「経済動向報告」の中で、「ギリシャ危機による影響は限定的だが、中東呼吸器症候群（MERS）によって経済回復の勢いが弱まっている」との見方を示したと報じた。

【その他の写真】

ギリシャの債務危機についてKDIは、「すぐに解決することは困難。この先しばらくは比較的大きな不確定性が存在する」としながらも、「韓国経済に与える負の影響は限定的」と指摘。韓国のギリシャに対する輸出は輸出全体の0．2％に過ぎず、直接的な影響は少ないとし、「韓国は引き続き、ギリシャの状況にいっそうの関心を寄せる必要がある」と提言した。

一方、MERSについては「小売りよりサービス業への影響が大きい。6月に百貨店などの売り上げは減少したが、オンライン販売などで一定の歯止めをかけることができた。しかし、ホテル、旅行、娯楽、医療分野でのクレジットカードによる消費額は大幅に減少している」と述べ、旅行、娯楽業界の状況が元に戻るには比較的長い時間を要するだろうと指摘している。（翻訳・編集/野谷）