Record China 2015年6月29日(月) 18時50分
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24日、米メディアが「大量の中国人観光客がキューバになだれ込む」と題する記事を掲載。中国・キューバ間の直行便が今年9月にも就航する予定で、キューバとしては中国人観光客が大きな観光収入源になることを期待しているという。写真はキューバの首都・ハバナ。
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2015年6月24日、米ビジネスメディア・クォーツ(Quartz)は「大量の中国人観光客がキューバになだれ込む」と題する記事を掲載。中国・キューバ間の直行便が今年9月にも就航する予定で、キューバとしては中国人観光客が大きな観光収入源になることを期待しているという。26日付で環球時報(電子版)が伝えた。
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今年4月、米・キューバ首脳会談が59年ぶりに実現し、両国の国交正常化へ向ける動きが具体化した。キューバでは長らく冷え込んでいた対米関係が軟化することで、海外からの観光収入や投資が伸び、経済成長へつながるとの大きな期待がかかっている。
キューバと中国とは共産主義国家として盟友関係にあり、ソ連崩壊後は友好的な関係が維持されてきた。そして今、キューバ上層部が待ち望んでいるのが、年間延べ1億人と言われる中国人海外旅行客の取り込みだ。キューバ革命軍直属の旅行会社・ガビオタはすでに、キューバで最も有名なバラデロビーチの拡大整備に乗り出している。また、キューバ政府観光局では、2020年までに国内の宿泊施設のキャパシティを8万5000室にまで広げる方針だ。
しかし、中国にとってのキューバは従来、単なる低価格商品の輸出先として位置づけられていた。旅の目的地としては何より遠いうえに、多くの中国人を引き付けるのはやはり欧米か、近隣のアジア諸国だ。2014年にキューバへ渡航した中国人旅客数は延べ2万8000人にとどまっている。それでも、キューバの観光業が海外にも開放されるにしたがって、多くの中国企業や旅行会社がこのカリブの島国に目を付けている。今年5月、ある中国企業がキューバにゴルフ場やマンションを建設する計画を発表した。
中国の思惑は観光だけに向いていない。キューバとの友好関係を強化することで、米国が主導する中米一帯の貿易事業で足元を固めたいとの期待もある。キューバにとっては中国の存在が何よりも米国けん制に役立ち、双方の利益に合致する。(翻訳・編集/愛玉)
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