生活のためにダイヤを売る日本人、それを買う中国人―中国メディア

Record China    2015年6月28日(日) 13時1分

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24日、日本メディアによると、2015年1〜4月に日本のダイヤおよび金の累計輸出額は過去最高を更新した。写真はダイヤ。

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2015年6月24日、日本メディアによると、2015年1〜4月に日本のダイヤおよび金の累計輸出額は過去最高を更新した。興味深いのは、日本はダイヤをほとんど生産しないため、輸出されたものの大部分が中古ダイヤだったという点だ。日本人は1980年代のバブル経済時代に世界中の金とダイヤを買いあさった。この眠っていた財産が、今では中国やインドなどのアジア諸国に流れているのだ、日本はアジアの宝石および貴金属の供給源になりつつある。

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日本の貿易統計によると、4月のダイヤ輸出額は3億5000万円で、前年同月の1.6倍にあたる。1〜4月の累計は30億1000万円で、前年同期の11億6000万円を大幅に上回り、過去最高の水準に達した。金の輸出額も前年同期の約2.2倍に増加した。

円安が加速、日本人は生活のためダイヤを投げ売り?

円安の加速にともない、日本の街角には大きな変化がみられるようになった。たとえば東京などの大都市の商店街に宝石や貴金属を買い取る店が次々にオープンしているのだ。報道によると、日本がバブル経済時代に世界中から買いあさったダイヤは、中古品ではあるが、カラット数は大きく透明度は高く、海外では非常に人気がある。

日本はダイヤ生産国ではないが、ダイヤ輸出国になっている。このようになった根本的な原因は、日本国民が生活のためにダイヤを売って換金せざるを得ない状況に追いやられていることにある。安倍政権が円安政策をうち出した後、日本国民は宝石などの資産を投げ売りするようになり、海外の投資家からみればこれはまたとない投資チャンスであり、当然見過ごすことはできない。

▼中国人は東京でダイヤを次々と購入、1カラット以上の大粒が人気

最近、翡翠や金などの伝統的なジュエリーに変わり、中国人の生活の中ではダイヤがぜいたく品の主役になりつつある。10年には日本を抜き、中国は米国に次ぐ世界2位のダイヤ消費国になった。

ダイヤ市場には目立った変化が生じており、「ジュエリータウン」と呼ばれる東京・御徒町では、あちらこちらの店に足を運ぶ中国人観光客の姿がみられる。日本のダイヤが注目を集める背景には、持続的な円安で対米ドルレートが1ドル124円まで値下がりしたことの影響がある。

個人名義でジュエリーを購入できる御徒町の店舗では、80年代後半から90年代初頭にかけてのバブル経済時代に買ったダイヤを売ろうとする日本人が引きも切らない。第2次安倍内閣が発足してからの2年半に、円の対ドルレートは約40円も値下がりしており、ドル建てでダイヤを購入して円に換算すると、価格は円の値下がり前の1.4倍になる。

御徒町では、5年ほど前から中国人顧客に小売りする小規模ジュエリー店舗が姿を現し始め、今では顧客の約半分は中国人だという。中国人が買い求めるのは1カラット以上の大粒ダイヤが中心で、1回の購入額が300万円を超えるケースも少なくない。来店者の多くは口コミで店を訪れるという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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