2015年6月24日、日韓国交正常化50周年を迎えたソウルと東京では小規模な反日デモが行われた。韓国市民も参加し、「憲法9条を守ろう」などとのスローガンを掲げた東京でのデモに対して日本のネットユーザーからは、「韓国憲法に9条を取り入れてから主張するのが先決だ」と反発する声が目立った。

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反日デモが行われたのはソウル。日韓両国は国交正常化50周年の記念式典をそれぞれ開催、ソウルでの式典には朴槿恵（パク・クネ）大統領が出席したが、ソウルの日本大使館前では、慰安婦問題で日本が韓国に謝罪すべきだなどと主張する市民らによる抗議デモが行われた。

一方、安倍晋三首相が出席して式典が行われた東京では、2日前の20日に「日韓つながり直しキャンペーン2015」（韓日市民宣言実践協議会主催）が開催された。韓国・ハンギョレ新聞日本語版によると、約300人の日韓市民らが集まり、「歴史を歪曲（わいきょく）するな」「憲法9条を守ろう」などと訴えながら、歴史を否定する安倍首相に反対するデモ行進を行った。

ソウルでのデモに対しては海外のネットユーザーから、「両国とも国内政策の失敗を隠すため、ナショナリズムを利用してきた。今になって関係の修復に乗り出しても遅い」「日韓関係の果てしない論争にはうんざりしている」などのコメントが寄せられた。

東京でのデモについて韓国のユーザーからは「このような活動が広がっていくなら、両国の未来は明るい」「市民はこんなに頑張っているのに、朴大統領は記念式典に出て浮かれている」などの声が上がった。

これに対し日本のユーザーからは、「一方的な要求を叫ぶだけではつながらない」「北朝鮮とつながってから言ってくれ」などの声や、「まずは韓国憲法に9条を取り入れてから言え」「韓国人に擁護される9条のばかばかしさが分かる」などの反論が目立った。デモの性格についても敏感で、「デモに参加しているのは左翼と在日。反日運動の一環なので、これで未来が明るくなることはない」「参加者に日本国民は含まれていない。韓国国籍の市民だ」などの指摘がみられた。（編集/KO）