<南シナ海>環太平洋合同演習から中国を排除してはならない―米研究所

Record China    2015年6月8日(月) 0時3分

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4日、米ケイトー研究所公式サイトは記事「リムパックでの中国排除は近視眼的だ」を掲載した。南シナ海の緊張激化を受けリムパックから中国を排除すべきだとの声が上がっているが、記事は交流を継続すべきだと説いている。写真は中国海軍。

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2015年6月4日、米ケイトー研究所公式サイトは記事「リムパックでの中国排除は近視眼的だ」を掲載した。6日、環球時報が伝えた。

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14年の環太平洋合同演習(リムパック)で初めて中国軍の参加が実現した。米中両軍の交流進展のはずみになると期待されていたが、南シナ海問題の緊張が高まるなか、次回は招待するべきではないとの声がアメリカで噴出している。ジョン・マケイン議員は「もし私だったら招待しない」と明言した。

一方、新アメリカ安全保障センターのパトリック・クローニン氏は中国軍の参加にはメリットもあると指摘、「すべてはリムパックをどのような存在とみているかで決まる」とコメントした。この言葉は核心を突くものだ。

リムパックはつまるところ救援や海賊対策など非軍事的な協力でしかない。互いの理解を深め、米国は中国を封じ込める意図はないとのメッセージを伝える役割もあるだろう。しかし中国を抑止するカードとしてはあまりにも軽い。リムパックからの排除で中国の意志を変えることはできない。

もちろんいわゆる「友好外交」もイデオロギー的対立や地政学的緊張を打ち消すことはできない。しかし中国を安定した地政学的秩序に巻き込むことが求められるなか、リムパックへの招待は価値ある一歩と言えるだろう。(翻訳・編集/増田聡太郎

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