中韓がFTA調印、アジアの重心に=出遅れる日本―中国メディア

Record China    2015年6月4日(木) 13時27分

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1日、中国と韓国は自由貿易協定(FTA)を正式に調印した。写真は山東省青島市の港。

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2015年6月2日、環球時報によると、中国と韓国は1日、自由貿易協定(FTA)を正式に調印した。中国が対外的に締結したFTAとしては過去最大規模で、貿易額も最大のFTAになる。発効すると中韓貿易で取り扱う商品の90%がゼロ関税を適用されるため、中韓FTAは両国の経済成長を喚起し、中国の国内総生産(GDP)を0.3%、韓国のGDPを0.96%、それぞれ引き上げるとする研究もある。

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北東アジアの3つの主要エコノミーである中国、日本、韓国のうち、中韓がFTAを締結し、日本は出遅れた。日本は今後、一定の圧力を受けることが予想される。2014年の中韓貿易額は2905億ドル(約36兆1700億円)に達し、日中貿易額の3124億4000万ドル(約38兆9000億円)と大差なくなった。日本が迷い続けるなら、中韓貿易はほどなくして東アジア地域で最大の二国間貿易となり、地域全体の貿易の重心となり、日本の経済的な影響力を侵食することになる。

韓国は米国の同盟国でありながら、中国が絶対的な1番目の貿易パートナーになることも歓迎し、米中と良好な関係を保ち、その四方八方に気を配る姿勢や極端な出方を避ける態度は、東アジアで目立っている。成熟した戦略やバランスが次第に、アジア・太平洋地域の新興先進国としての韓国のコア競争力になりつつある。

中国はなんといっても経済が急速に発展する国であり、世界一の貿易国でもある。これが中国の最も本質的な要素であり、世界と中国との接触における最も実質的な面だ。中韓FTAはこのことを世界の人々に無言で繰り返し伝えている。中国は力に任せて他国に圧力をかける国であり、世界の秩序に挑戦しているという声があるが、これは一部の国や勢力が自分に都合のよい観点から下した主観的な臆断であり、地政学に対する手前勝手な妄想だといえる。

韓国は東アジアの中で中国との国交樹立が最も遅かった国で、これまでに23年しか歴史がない。だが中韓貿易は世界レベルの大規模貿易の一つに成長し、地域の平和と繁栄の重要な柱となった。アジア・太平洋の多くの国やエコノミーが参考にする価値が十分にあるだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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