MERS感染拡大で相次ぐ中国人観光客のキャンセル=「日本に観光客を奪われる」と嘆く韓国旅行業界、「来てもらってもうれしくない」日本

Record China    2015年6月4日(木) 8時6分

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3日、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)感染が拡大していることを受け、中国人観光客の予約キャンセルが相次いでいる。写真は韓国・景福宮。

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2015年6月3日、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)感染が拡大していることを受け、中国人観光客の予約キャンセルが相次いでいる。韓国内では日本に観光客を奪われることを懸念する声がある一方、日本では「(中国人観光客が日本に向かうと予想されていることに)なぜかうれしくない」との声が出ている。

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MERSは中東で患者が次々と報告されている感染症。糖尿病の人や高齢者は重症化しやすい。韓国では今年5月下旬ごろから感染者が確認され、3日現在の感染者数は最初の患者から感染した人物を介してさらに感染が広がり、第3次感染者を含めて30人。2人が犠牲となった。

中国メディアによると、韓国旅行最大手のハナツアーでは4日から11日までのツアー参加予定者300人がキャンセル。同2位のモドゥツアーも「キャンセル問い合わせの電話が絶えない」状態。香港の旅行社でも「韓国ツアーの申し込みが通常時から20%落ち込んでおり、すでに申し込み済みの人からの旅行先変更の問い合わせも増えている」という。

韓国の旅行業界関係者からは、「MERSの感染拡大により、中国人観光客が韓国よりも日本を選ぶ可能性が高くなる。観光業界に大きな打撃だ」(ハナツアー関係者)と懸念する声が上がっている。

こうした事態について、韓国のネットユーザーからは、「今の状況で観光客の減少を心配している神経が理解できない」とあきれる声がある一方、「すべては政府の対応が甘かったため。これくらいは予想できたはずだ」と政府に対する厳しい声が出ている。日本のユーザーからは「実際の感染者はもっと多いのではないか」と韓国政府の公表数字を疑う声や、「どう考えても、観光のことを気にしている場合ではないのではないか」と現状認識の甘さを指摘する声も聞かれた。(編集/KO)

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