2015年5月23日、韓国・朝鮮日報は、閣僚級会談が相次いで再開されている日韓関係が、事実上「頂上会談なき正常関係」に入っているという観測が出ていると報じた。

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韓国政府は「日本が従軍慰安婦問題など、歴史に関して前向きな措置をとらなければ、通常関係での会談は難しい」という原則をまだ固守しているが、首脳会談を除いた他の経済・安全保障関係は急速に正常化している。1カ月先に迫った「日韓修交50周年」と、「朴槿恵（パク・クネ）大統領の訪米」などを考慮した動きとみられる。

中断されていた日韓両国間の対話は、外交・国防・財務・通商・観光・北朝鮮の核関連協議などで最近、幅広く再開されている。23日には、崔ギョン煥（チェ・ギョンファン）副首相兼企画財政部長官が、日本で麻生太郎副首相兼財務相と会談を行った。また、23日から2日間、フィリピンで開催されるアジア太平洋経済協力会議（APEC）貿易相会議では、尹相直（ユン・サンジク）産業通商資源部長官と宮沢洋一経済産業相が会談を行う予定となっている。さらに、29日からシンガポールで開催されるアジア安全保障会議（シャングリラ対話）への出席を機に、韓民求（ハン・ミング）国防部長官と中谷元防衛相が会談を行う予定だ。

「頂上」と「正常」はハングル表記では同じになる。記事では、あえて「首脳会談」とせず、「頂上会談」とすることによって、正常に首脳会談が行われていない現状を表したものと思われる。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。

「正常でない相手とサミットで何を話すんだ」

「朴槿恵、外交部、国防部は、日本の顔色をうかがい、独島（日本名：竹島）上陸訓練も極秘で行うし、会話も開始するし、無節操だ」

「外交はタイミングも重要ではないのか？日米蜜月関係となり、軍艦島もユネスコ指定有力、安倍は歴史を認めない。このタイミングでなぜ？」

「なぜ、途中で折れて、対話を始める？最後まで強く出なければならないのに…」

「チェ・ギョンファンは親日だったのか？日本と手を結ぼうとする愚かなやつだ」

「実務者だけが会議に出ているが、我が国のお姫様は出番がないのか？」

「朴槿恵外交は本当にだめだ」

「日本は、敵なのか？味方なのか？」

「日本が先進国としての地位を固めるためには、歴史を認める冷静さが必要だ。政府も国会も外面だけの発言ではなく、継続した会話で良い結果を出してくれ」

「日本と中国は衝突しているが、互いに重要な国なので、交渉し妥協をする。韓国は、日本からも中国からも重要な国とは評価されていない。意見が異なったら無視される。日本は、中国、ASEAN、インドなど、韓国以外の国と付き合えば、韓国は特に必要ない。中国は現在、韓国が召使いとして従っているから歓迎しているが、米国への忠誠を示せば、中国も朴槿恵を無視するだろう」

「日韓両国の首脳が異常なので、正常関係の構築は難しい」（翻訳・編集/三田）