八牧浩行 2015年5月20日(水) 16時1分
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20日、日本政府観光局が発表した4月の訪日外国人客数は、前年同月比43%増の176万4000人で、初めて単月として170万人を突破した。円安傾向の継続や訪日客に人気の高い桜の季節だったことがその要因。資料写真。
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2015年5月20日、日本政府観光局が発表した4月の訪日外国人客数は、前年同月比43%増の176万4000人で、初めて単月として170万人を突破した。円安傾向の継続や訪日客に人気の高い桜の季節だったことがその要因。航空路線の新規就航や既存便の増便も大きく寄与した。
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特に伸びたのが中国で、前年同月比2.1倍(113%増)の40万5800人と、国別で史上初めて単月で40万人を突破した。桜シーズンに加え、円安傾向と消費税免税制度改正を反映したショッピング人気が強く影響した。3月末より南方航空の広州−大阪便が1日2便に、広州−福岡便が再開したことも追い風となった。
国別では中国に次いで、台湾33万5100万人(前年同月比30%増)、韓国30万4600人(同57%増)、香港11万9600人(同51%増)の順。
5月は桜シーズンと夏休みの狭間となるものの、引き続き好調に推移すると予想される。夏休みシーズンに向けては、現在の円安基調に加え、東アジア、東南アジア、
北米の夏ダイヤへの移行に伴う航空路線の新規就航や増便、燃油サーチャージ引き下げ等も、訪日需要を押し上げる要因になるものとみられ、さらなる需要の拡大が期待される。(八牧)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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