2015年5月13日、日本のメディアでも近年目立って報道されることとなった訪日中国人観光客の急増。彼らの金離れのよさはしばしば「爆買い」という表現で扇情的に伝えられる。日本の自然や美食、商品などだけではなく、街の清潔感や庶民の礼節、行き届いたサービスなどが多くの中国人旅行客を魅了する要素のようだが、一方では中国人の多くに根深い反日感情が眠っていることも事実である。そんなアンビバレントな気持ちを抱きながら日本旅行を楽しむ人は、はたして愛国心を忘れた裏切り者なのだろうか？

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これについて、中国共産党系の新聞・環球時報（電子版）は13日付でアンケートを実施。「日本観光をした中国人に“売国奴”呼ばわりは妥当だと思いますか？」と問いかけ、15日正午時点で5457人の回答を集めている。うち、84％にあたる4568人が「妥当」、残り16％にあたる889人が「妥当でない」と回答した。以下は寄せられた具体的な意見。

■「妥当」と答えた人の意見

日本経済は衰退期に入ったんだ。こんな時に金をバラまきに行くのは売国奴以外の何者でもないだろう。

使えるお金があるのはいいことさ。だけど、日本野郎どもが喜んでいるのにも気づかずにそれをバラまくような行為はどんなものか。

ある国（＝日本）の93％の国民が中国をキライだと言っている。つまり、彼らがほしいのはわれわれの財布の中身だけなんだ。そうして手に入れたお金が彼らの国の軍事費にもなっていくんだよ。これを売国奴を言わず何と言う？

日本に遊びに行ったくらいで売国奴とは言わないよ。だけど、中国をこれほど敵視し、右傾化を強めている現政権下の日本に遊びに行くなら売国奴と言われても仕方ないよね？

売国奴というのは言い過ぎかもしれない。だけど、日本へ遊びに行く観光客に、もう少し民族的気骨というものを持ってほしいものだ。日本政府は過去の過ちを悔い改めず、再び軍国主義の道を歩もうとしている。日本から中国に来てお金を落としていく観光客は今や本当に少ない。このような時にわざわざ日本に行かなくても。

■「妥当でない」と答えた人の意見

まあ落ち着けよ。旅行に行ったら愛国心を失ったということにはならないし、まして売国奴ということでもない。

庶民は政治のことなんて考えない、実利のことしか考えない。売国奴は言い過ぎ！

世の中にはこんなにも“怒れる青年”がいるものか。驚き。

その“怒れる青年”は売国奴より高尚な存在ときたもんだ？

改革開放の21世紀だというのに、多くの人の思想は20世紀で止まったまま…。

観光だって交流の一種さ。

改革開放政策以来、われわれは日本人と貿易をし、彼らにものを売り、彼らのものを買い、日本人が中国に来て、中国人が日本に行って、その結果、中国は弱体化するどころか発展してきたではないか。100年前はどうだ？互いに交流を拒否した結果、われわれは日本人からさんざんな目に遭ったではないか。交流は正しい選択だ、閉鎖的になってはならない。

売国奴って何だろうね？インターネットで世論を先導して、庶民に誤った道を進ませようとしている人たち、口先では愛国と言いながら、短絡的な目線しか持てず人々を混乱させようとしている人こそそうではないか。（翻訳・編集/愛玉）