Record China 2015年5月12日(火) 6時41分
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10日、中国では6月が卒業の季節。近年はかの国でも厳しい就職難の時代だが、在学中に65もの資格を取得した優秀な卒業見込み生が、いまだに就職が決まらないとして話題になっている。資料写真。
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2015年5月10日、中国では6月が卒業の季節。まもなく学業を終える学生にとっては、就職に向けたラストスパートがさらに加速するシーズンだが、近年は大学を卒業した程度では容易には就職口が見つからないという厳しい就職難の時代だ。このほど、在学中に65もの資格を取得した優秀な卒業見込み生が、いまだに就職が決まらないとして話題になっている。東方今報が伝えた。
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河南省の安陽工学院を6月に卒業見込みの孫夢涛(スン・モンタオ)さん。熱心に学問に励み、在学中に6つの国家資格を含む65もの資格を取得した。しかし、彼は成績のみが優秀な学生ではなく、実力も伴う学生だった。入学間もない19歳の時に、同校の苦学生に向けて企業から奨学金を募る団体を設立。その成果が見込まれ、学内のボランティア組織の隊長に任命されると、3年間で40万元(約770万円)の寄付金を集めた。さらにこの活躍が省内の大企業の経営者の目に留まり、彼のアシスタントとして就業することに。その後もメディア企業を立ち上げ、学生起業にも成功した。
しかし、彼は卒業を機に一度、就職する道を選ぶ。企業勤めを通じて会社経営の基礎を学びたいとの考えからだ。彼がこれまでに企業に送った履歴書は50通。しかし、ただの1社からも面接の連絡が来ないという。思いもよらぬ苦境。一学年上の先輩に相談を持ちかけると、「就職には何より学歴が物を言う」とのアドバイスを受けた。この先輩は大学卒業までにやはり一度も面接に漕ぎつけぬまま就職に失敗し、そのまま大学院に進学。するとあれよあれよという間に面接のオファーが入り、破格の年収で世界の500強企業に就職が決まったのだという。
自分の努力してきた4年間は何だったのか?孫さんは納得いかぬ現実を思うと、次の一歩が踏み出せないでいるという。(翻訳・編集/愛玉)
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