日本の過熱する自画自賛ムードは「一種の病気である」―中国メディア

Record China    2015年4月14日(火) 2時14分

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9日、新華網は「日本の近年の自画自賛ムードは一種の病気である」と指摘する記事を掲載した。写真は日本国旗。

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2015年4月9日、新華網は「日本の近年の自画自賛ムードは一種の病気である」と指摘する記事を掲載した。

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このところ、日本では「日本はすばらしい」と自画自賛するムードが高まっており、書籍やテレビ番組でもこの手の内容が好評を博している。その様子は外国人から見るとうぬぼれとも言え、「日本は世界からこんなにも愛されている」、「日本に生まれて良かった」というようなテーマが至るところで目にされる。テレビ番組の中には参加した外国人ゲストが自分の国と日本を比べ、日本を絶賛するという手のものもある。この一方で、日本メディアの中にはこの潮流に疑問を投げかける声も出始めた。

戦後数十年にわたり、日本人は「謙虚で不平を言わずに物事に取り組む民族」というイメージを築いていた。日本経済が急成長を遂げた時期もその姿勢は変わらなかったが、成長が低迷してきた最近になって日本人の自画自賛が目立ち始めた。この背景には、自画自賛することで日本に活力をもたらそうという心理があるのかもしれない。先行きに対する不安を払しょくするために日本人はあえて「日本はすばらしい」と口にするとも言える。中国のある学者は「自信のある者は沈黙を保ち、うぬぼれる者は常に落ち着きがない」と述べており、現在の日本社会はまさに後者だ。

さらに、日本では過去の戦争について、「日本軍がアジアの人々を欧米の植民地支配から解放した」という声も聞こえており、これには警戒感を抱かざるを得ない。安倍晋三首相は第2次世界大戦時の行為を美化する言動を取っており、先ごろ発表した来年度の中学校の教科書では戦争に関する記述の見直しを図っている。安倍首相は若い世代に「誇りにできる歴史」を示したつもりかもしれないが、これが若者らの歴史認識不足をもたらす恐れは大きい。

日本の自画自賛はこっけいなうぬぼれにとどまらず、近隣諸国から受け入れられる機会をさえぎるものでもある。外部の声に耳を貸し、それを受け入れてこそ「自信を持った民族」と言える。(翻訳・編集/野谷

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