「尖閣、竹島は日本の領土」と記載した中学社会科教科書検定に抗議―韓国政府は大使を呼び出し、中国メディアは「挑発行為」と批判

Record China    2015年4月8日(水) 13時49分

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8日、文部科学省が6日に発表した教科書検定結果で、中学社会科教科書すべてに竹島や尖閣諸島が「日本の固有の領土」などと明記されたことについて、韓国および中国から抗議の声が上がっている。写真は日本の書店。

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2015年4月8日、文部科学省が6日に発表した教科書検定結果で、中学社会科教科書すべてに竹島尖閣諸島が「日本の固有の領土」などと明記されたことについて、韓国および中国から抗議の声が上がっている。

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韓国は趙太庸(チョ・テヨン)外交部第1次官が別所浩郎駐韓日本大使を外交部に呼び、「独島(日本名:竹島)は歴史的、地理的、国際法上、わが国固有の領土だ」と強く抗議した。また教育部は、新しく作成する「正しい教科書」で、独島と慰安婦問題に関する主張を強化するとともに、正しい歴史教育を行うために教材をオンラインなどで普及させる方針を明らかにした。

韓国内では6日、約50人がソウルの日本大使館前で、日本の教科書を破り捨てたり、「歴史を曲げるな」とシュプレヒコールを上げた。韓国のネットユーザーからは「こんなことをして、日本人たちは心が痛まないのか」と怒りの声が上がる一方、「どの国の教科書を見ても、自分たちの都合の良いように歴史が変えられている」とさめた見方もみられた。

中国からは今のところ新聞とネットでの批判が先行している。環球時報が「中国に対する挑発行為」と指摘したほか、新華社通信は、一部教科書で南京事件に関する表現が修正され、「旧日本軍の戦争責任をぼやかそうとしている」など歴史認識問題の記述で後退したと報じた。

中国のネットユーザーからは「日本人の歴史に対する無責任な態度がこのことに表れている。中国人民は(日本に対する)国家や家族の恨みを永遠に忘れていない」とコメントが寄せられた。一方、「中国の教科書にはいつになったら文化大革命や六四天安門事件が記載されるのか」との指摘もみられた。(編集/KO)

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