中国人が日本で温水洗浄便座を買うのは実は良いこと?―中国紙

Record China    2015年3月31日(火) 8時49分

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30日、中国人が日本で温水洗浄便座を買うのは実は良いことだろうか。

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2015年3月30日、京華時報によると、北京首都図書館で26日、台湾のニュースキャスター、チェン・ウェンチアン(陳文茜)による新作「樹、不在了」の発刊記念イベントが行われた。中国中央テレビ(CCTV)の司会者、白岩松(バイ・イエンソン)が応援に駆けつけ、取材陣の前に姿を現した。会場では、2人は機知に富んだ会談を行い、世界経済、若者の成長などの話題について意見を交わした。

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▼若者は必ずしも家を買う必要はない

中国語圏に発行された新作「樹、不在了」の中で、チェン・ウェンチアンは住宅価格、経済、教育、貧富の差、石油などの問題が及ぼす影響について若者に解説している。

経済のグローバル化をめぐる問題に始まり、2人の話題は家を買うことを渇望する中国の若者に触れていった。チェン・ウェンチアンは「馬鹿だけが今どき家を買う。どこもかしこも価格が高騰している中、家を借りている若者は得をし、家を買った人は“馬鹿”だと思う。家を買わなくては青春が来ないわけでもないだろう。価格が落ちてからまた買えばよい。私が家を買ったのは45歳の時」と笑って話した。

白岩松は初めて自分の家を手に入れるまでに8回引越し、30歳を過ぎてやっと会社から家を支給してもらったことを明かした。「私が家を支給してもらう順番になったとき、住宅管理局の職員が家の向きが恐らく良くないと私に伝えた。つまり、西向きか北向きのどちらであると。しかし、私は『問題ない、下向きでも構わないよ』と答えた」と語る。中国本土の若者が初めて家を買う年齢が27歳から29歳の間であると指摘し、「これは余りにも奇妙な現象だ。米国やドイツ、日本、英国のどの国でもこんなことは有り得ない」とも話した。また、地方から北京にやってきたカップルが、結婚時に家を買うため農村にいるそれぞれの両親の家を売り払って、代わりにより小さな家に住まわせたという出来事を報じる新聞記事を読んだとき、彼の口から出た言葉は「混蛋(馬鹿野郎)」の二文字だったそうだ。

▼中国人が国外で買い物をするのはよいこと

今年の春節(旧正月)休み期間中、中国人が日本で60億元(約1200億円)の買い物をしたことをチェン・ウェンチアンは新作の中で挙げ、「中国人の大部分は外国製品が手頃だと考えている。温水洗浄便座やバックを買って中国に持ち帰っているが、これは全て経済の国際化によってもたらされた。庶民にとっても良いことだ」と語っている。

中国本土から外国への旅行客の総数がはじめて1億人を超えたことに対して、白岩松は「国外に出て行く人が増えれば、自然と使うお金も増える。私が去年フランスを訪れたとき、人民元とユーロの為替レートは8:1であったが、今では6.5:1。つまり、2割引きで物が買えるわけだ」と話した。また、彼は現在の中国人消費者の価値観が、過去のただ所有をしたいというものから、買うなら良いものを買いたいという質重視に変化していることを指摘し、「2、30年前の中国人は日本に行くと、皆節約してカラーテレビを買おうとしていた。しかし、今では中国製のテレビも非常に良いものになったため、日本のテレビを製造していた企業は軒並み倒産しかけている。“中国人が日本で温水洗浄便座を買う”といった記事を見て、私はとても嬉しい。これは中国人の消費水準が向上していることを表している。また、このような行為は中国国内の数多くの企業の品質向上を促すだろう」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/TM・編集/武藤)

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