イノベーション能力の低い日本、それなのになぜ愛される?―中国メディア

Record China    2015年3月24日(火) 12時49分

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24日、春節連休期間中、大勢の中国人観光客が日本でトイレの温水洗浄便座を購入したことを受けて、中国の製造業(メード・イン・チャイナ)にはさまざまな思いが去来した。写真はペットボトル。

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2015年3月24日、春節(旧正月、今年は2月19日)連休期間中、大勢の中国人観光客が日本でトイレの温水洗浄便座を購入したことを受けて、中国の製造業(メード・イン・チャイナ)にはさまざまな思いが去来した。否定できないことは、中国人は徐々に豊かになっているが、中国の製造業はより質の高い生活という人々の要求にしっかり応えられていないことと、日本の製品はよりよい製品をどこまでも追求 し、細かい部分までよくできており、中国人消費者の好みにぴたりと合うということだ。新華網が伝えた。

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温水洗浄便座だけでなく、パジャマにはゴム替え口がついており、ゴムを取り替える時にわざわざ一部を切って後で縫い直したりする必要はない。ペットボトルのラベルには点線が入っていて、取り外す時のための小さな突起が付いていることもあり、分別が楽だ。こうした例は枚挙に暇がない。

以前に日本の製造工場をいろいろ見学した際、日本人労働者の真面目で細やかな「匠の心」に深い印象を受けた。一流の技術を備えたブルーカラー労働者の社会的地位が高いことが日本の製造業の強さの理由の一つだ。日本ではブルーカラーの所得がホワイトカラーを上回ることさえあり、技術専門学校の卒業生は就職率が98%を超え、大学卒業生をはるかに上回る。こうしたことがブルーカラー労働者の絶えず研鑽を積もうとする意欲の源になる。

伝統的な手工芸技術を備えた無形文化財の伝承者は社会から尊重されるということもある。文部科学大臣が指定する「重要無形文化財」は一般に「人間国宝」と呼ばれ、内閣総理大臣や地方政府に表彰され、叙勲の対象となる。

他国に比べ、日本や日本人はオリジナルを作り出す力が弱く、イノベーションでは優位に立てない。だが日本人は取りこむのがうまく、特許を使用できるようになれば、あらゆる製品を改良し、さまざまな細かい工夫を加え、ライバルとの戦いに乗り出す。実際この通りであり、多くの場合に日本は目的を達成する。しょう油、ラーメン将棋などはいずれも中国で誕生したものだが、今では日本の商品や日本語の名称・言い方が欧米で広く知られている。このことはよく考えるべきだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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