中韓に貿易摩擦が頻発、韓国の農業貿易保護政策が主因―中国メディア

Record China    2015年3月3日(火) 15時59分

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2日、中国と韓国の間で農業製品の取引が急速に拡大しており、韓国にとって中国は輸出入ともに2番目に大きな取引国となっているが、その一方で貿易摩擦も頻発している。写真は中国の農家。

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2015年3月2日、中国の農業分野専門ニュースサイト・我的農産品網によると、中国と韓国の間で農業製品の取引が急速に拡大しており、韓国にとって中国は輸出入ともに2番目に大きな取引相手国となっているが、その一方で貿易摩擦も頻発している。

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貿易摩擦が発生する主な原因は、韓国政府の農業貿易保護政策のほか、極めて高い関税や関税割当制、検疫検査基準に関連する技術的ハードルの高さなどにある。

2014年11月、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領はアジア太平洋経済協力会議(APEC)期間中に両国の自由貿易協定(FTA)交渉で事実上の妥結を宣言した。BBCによると、韓国側は半導体製造設備や医薬品など6000項目の関税を撤廃したが、米や唐辛子、白菜、にんじん、りんご、なし、みかんなどの農産物については関税撤廃の対象から除外し、自国農業を保護する方針をとっている。

2015年1月1日からは、米の輸入に関税を課す措置もとっている。義務輸入割当(40.87トン)を超えた輸入米には513%の関税がかけられ、自由貿易を阻害するとして、中国や米国オーストラリア、タイ、ベトナムなどは世界貿易機関(WTO)に異議を申し立てている。韓国の関税水準は中国を大きく上回っており、最も高い品目は887%だが、中国は最高でも65%となっている。

また、韓国は安全性維持を目的に厳しい品質基準や環境基準、食品安全基準などを制定しており、264種類にも及ぶ残留農薬や重金属、ホルモン残留濃度の検査などを行う必要がある。抜き取り検査では不合格率が高く、検査方法に不満を持つ企業も少なくない。(翻訳・編集/岡田)

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