中国人観光客、歓迎されるのは“爆買い”だけ?=「金さえ払えば何をしても許されると思っている」―中国メディア

Record China    2015年2月19日(木) 20時12分

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19日、中国新聞網は、旧正月の連休に大勢の人が海外に出かけることを受け、旅先でのマナー向上を呼びかける記事を掲載した。写真は北京首都国際空港。

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2015年2月19日、中国新聞網は、春節(旧正月)の連休に大勢の人が海外に出かけることを受け、旅先でのマナー向上を呼びかける記事を掲載した。「海外で歓迎されているのはその消費力だけ。実際は迷惑がられていることもある」と辛口の声も取り上げ、客だからといって横暴な振る舞いは許されないと指摘している。

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中国当局の統計によると、中国で海外旅行に行った人が昨年、初めて延べ1億人を突破した。今年の春節は前年同期比約10%増の延べ519万人が出国する見込みだ。ある旅行サイトは、春節に海外旅行に行く人の数が今年初めて国内旅行を上回ると予測している。

これについて観光業の専門家は、「国内旅行で受けられるサービスの質は高くない。加えて新鮮な空気や温暖な気候を求めて多くの人が海外に足を向けているのは事実」とコメント。旅行客の数だけでなく、海外での購買力も中国は世界1位となっており、中国人観光客を取り込むために多くの国がビザ政策の緩和や宣伝活動で競争を繰り広げている。

反面、中国人観光客のマナーの悪さはこれまで繰り返し指摘されており、昨年は航空機の中での客室乗務員に対する横暴、観光地でのトイレマナーの悪さが海外メディアにも取り上げられた。これについて、自らも海外旅行に行くという北京のビジネスマンは「お金さえ払えば何をしても許されるという考えの人が多く、しかも極端だ」と話す。前述の専門家も、「客は神様」という考え方と突然豊かになったことが結合した結果とコメントしている。

マナーの悪い中国人の行為として、禁煙場所での喫煙、たんを吐く、大声で騒ぐといった点がよく挙げられる。ある識者は「中国人にとって海外旅行の門戸は開いたばかり。経験が足りず、勉強の過程と言える」と述べ、「旅先でマナーの悪い人は日常生活も同じ。海外でのマナー改善を呼びかけるだけでなく、国内全体のマナー向上を実現して初めて旅先でのマナーも良くなる」と指摘した。(翻訳・編集/野谷

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