Record China 2007年8月6日(月) 16時59分
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中国企業の多くが悩む管理職不足という穴を、完成度の高い日本人の定年退職者がピッタリと補うことが証明され始めた。待遇より生きがいを、という団塊の世代と利害が一致した形だ。写真は大連市。
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大連市は日本の定年退職者の再雇用に積極的だ。5月の「日本ウィーク」では同市人事局が技術者不足の中国企業に日本人退職者を引き合わせる“お見合い”を行い、成約者には市が渡航費用の一部を負担した。
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ただ、すべての人が前述の中村氏ほどの高給を約束されるわけではない。中には半分ボランティアであることを承知で再就職する人も多い。“お見合い”の場で日本人から最も多く出された条件が「自分に適した仕事を見つけたい」であり、待遇は二の次、という人も多かった。実際に中国で再就職し、1か月の生活費を1000元(約1万6000円)でやりくりしている人もいるという。
中国では定年退職後は“楽隠居”するのが最高の幸せであり、老後も働かなければならないのは気の毒だとの認識が根強く、これまでは企業側もそれほど関心を持っていなかった。しかし、中国の多くの企業が悩む管理職不足という穴を、技術力や経験、資質、あらゆる面で完成度の高い日本人の定年退職者がピッタリと補うことが証明され始め、認識が変わってきた。しかも定年という期限が過ぎただけで、年俸も“大幅割引”で雇用できるとあって、同局担当者は「お互いの利害が完全に一致している」という。
「定年とは完熟の時なり」…完熟の果実が中国企業を潤し育む。けだし名言である。(翻訳・編集/WF)
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