Record China 2015年2月17日(火) 7時25分
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16日、経済評論家の呉暁波氏が最近、「便座を買うために日本行く」という文章を発表し、中国のネット上で論議を呼んでいる。資料写真。
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2015年2月16日、経済評論家の呉暁波(ウー・シャオボー)氏が最近、「便座を買うために日本行く」という文章を発表し、中国のネット上で論議を呼んでいる。呉氏は「日本で中国人観光客が炊飯器や電動歯ブラシ、温水洗浄便座などを買いあさっている」とし「中国の製造業はなぜ中国人観光客が国外の家電製品を好んでいるのかよく考えるべき」と指摘している。ラジオ中国之声の「新聞縦横」が伝えた。
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それに対して、電気通信専門家の項立剛(シアン・リーガン)氏は、「日本の温水洗浄便座は呉氏が言っているほどいいものではない。『中国製』をむやみに過小評価してはならない」とし、呉氏に対して日本の「温水洗浄便座」を見せてほしいと要求している。
生活必需品となっている家電製品の問題が、なぜ「中国製」の問題に拡大しているのだろう?呉氏と項氏の意見の違いをどのように見るべきなのだろう?
呉氏は、「日本の温水洗浄便座は、抗菌や洗浄、便座の瞬間加熱などの機能があり、日本の免税店のスタッフは、片言の中国語で、「中国人観光客の団体が来ると、完売する」と声を弾ませる。4万円以上する温水洗浄便座の供給が追い付かず、品切れ状態になるという。
これに対し、項氏は、「呉氏の日本製品に対する過大評価には虫唾が走る。まず、日本の温水洗浄便座の多くは、既に国内に輸入されており、日本に行って買う必要はない。次に、中国の便器の大きさに合う日本の温水洗浄便座を見たことがない」と反論している。さらに、「日本の電圧は100ボルトであるのに対し、中国は220ボルト。コンセントの形も違う。中国で買って、専門の人に設置してもらうのが一番。このような温水洗浄便座は、日本だけでなく、中国にもある。日本に行って買う必要はない。例えば、瞬間加熱や乾燥、殺菌機能などの技術は、基本的にどれも一緒」との見方を示している。
また呉氏が、「過去20年、製造業に注目してきた。企業家の友人の大半が製造業。彼らは20年間鼻息を荒くしていたが、今ではこれまでにない苦痛と困惑を経験している」と主張しているのに対し、項氏は、「中国国産のスマートフォンは、シェアや研究開発のレベル、コア技術など、どれをとっても日本に勝っている」と反論した。
項氏は、「実際には、中国は近年、さまざまな分野で進歩しており、驚くべき進歩を見せている分野もある。通信設備において、中国はとっくに日本の全ての企業を抜いた。中国の中興や華為などのメーカーは、ますます多くのコア技術を掌握するようになっている。私が最も反感を抱いているのは、日本の1つを取り上げて、中国を否定すること。具体的な事なら、なんでも論議できる」としている。
呉氏は、「中国人観光客がわざわざ遠い日本から温水洗浄便座を抱えて帰って来る現状を見て、中国企業は自身の問題を見付け出さなければならない。免税店で商品を買いあさっている中国人の若者のほとんどが、中産階級。理性的な消費者であると同時に、新技術や斬新な体験のために、進んでお金を使うグループ。このようなタイプの消費者グループの出現は、製造業が転換、グレードアップを図るべき時が来たことを意味している」と指摘している。
これに対しても項氏は、反対の立場を示し、「世界最高の温水洗浄便座は、日本製ではなく、スイスやドイツ製。それらのブランドの多くが、中国広東省の仏山市に製造拠点を置いている。中国の消費者が日本で商品を買いあさっているのは、単に踊らされているだけである可能性がある」と主張している。
「中国の温水洗浄便座と、海外のそれを比較すれば、状況を十分に理解できるはずだ。国外に行って温水洗浄便座を買う必要がどこにあるのか。一緒に行った人やガイドに、日本の温水洗浄便座はとてもいいと言われて、買っているだけではないか」というのが項氏の主張だ。
そして、「中国の製造業には確かに、国外に遅れている分野もある。しかし、改革開放(1978)が実施されて以降、中国の製造業は急速に発展し、国外との差は、想像しているよりもはるかに縮まっている。自身の優位性を誇っているものもあるほど。『隣の芝生は青い』とむやみに伝えるのは、中国企業の名声や成長に不利に働く」と指摘している。
このように、温水洗浄便座論争が巻き起こっているが、中国企業に問題を提起している呉氏も、中国製を支持する項氏も、中国企業や中国製のさらなる発展を望んでいるというのが本音であるはずだ。対立の立場を鮮明にしながらも、両者がたどり着く所は結局のところ同じであるのだ。熾烈な競争が繰り広げられている現在の環境下で、毎年生産量世界一を誇っている中国の製造業は、自身を過小評価するべきではないが、慢心してもならず、イノベーションを図り続けてこそ、変わり続ける時代の先頭に立ち続けることができる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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