中国人女性がイタリアでラーメン、人民日報「感情の表し方が問題」

Record China    2015年2月13日(金) 13時14分

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11日、中国の中年女性数人がイタリアの有名ファッションブランド専門店の前で、カップラーメンを食べている姿を捉えた写真が10日に出回り、外国人のひんしゅくを買った。写真は中国で列車待ち時にラーメンを食べる男の子。

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2015年2月11日、中国の中年女性数人がイタリアの有名ファッションブランド専門店の前で、カップラーメンを食べている姿を捉えた写真が10日に出回り、外国人のひんしゅくを買った。一方、浙江省杭州市の方(ファン)さんは、春節(旧正月、今年は2月19日)に合わせた大型連休にロンドン旅行に出かける予定だが、1歳半の娘が飛行機の中で泣き、他の乗客に迷惑をかけることを懸念して、理解を求めるかわいいイラストカード40枚を準備したというニュースも同日に話題となった。正反対にも見えるこの2つのニュースは、真実であるとすれば、共通の問題を浮き彫りにしているといえる。

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まず、個人の権利の境界はどのように定めれば良いのだろう。カップラーメンを食べるというのは個人的な事だが、店の前でそれを食べると、ラーメンのにおいが自分の権利の「境界外」に流れていき、他の客に迷惑をかけることになる。

同じように、「泣く」というのは、赤ちゃんの権利で、他の乗客も理解してくれるだろう。しかし、飛行機の中という密封された場所で、「権利」と当然のような顔をして、他の人に我慢を強いるというのはどうだろう。褒めるべきは、方さんは、「赤ちゃんだから」と自己中心的な態度になることなく、個人の行為が恐らくもたらすであろう悪影響に備えるべく、理解を得るための準備をして、その素晴らしい人柄を示した点だ。

個人の権利の範囲を自分勝手に拡大させてはならない他、「感情」という観点から、「郷に入れば郷に従え」という意識を高めなければならない。海外で、パンやバターなどは食べ慣れず、しかも高いため、カップラーメンを食べているほうがいいという気持ちになるかもしれない。しかし、前者は現地の習慣のひとつ。中国人は海外でカップラーメンを食べてはいけないと言っているのではなく、どんな山でどんな歌を歌うべきかを唱えているのであって、現地の生活習慣に合わせた言動をすべきということだ。

また、感情の表し方という問題もある。海外で、中国人の熱い思いや善意をどのように示せば良いのだろう。ブランド店の前でカップラーメンを食べていた中国人女性に、「迷惑をかけてやろう」という思いはなく、軽率な行動をしてしまったため、イメージを損なってしまっただけだろう。方さんのように、かわいいカードを準備するようにと言う必要はないが、自分の善意の感情をうまく表すためには、政府や旅行者、世論、家庭などのサポートが必要だろう。

海外における中国人観光客のマナーの悪さを、メディアが何度も報道してきたことに注目すべきだ。確かに、飛行機の中で騒いだり、どこでも唾を吐いたり、落書きをしたりと、マナーの悪い観光客がいる。しかし、そのような観光客が、善良な大多数の中国人観光客を代表しているわけではない。海外旅行をめぐって、メディアは、マナーの悪い観光客に対する批判的な報道をする以上に、マナーの良い観光客を称賛する報道も行うべきだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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