中国は世界のごみ捨て場、海外の産業廃棄物が大量に持ち込まれる、有毒ガスの発生や伝染病の危険も―中国メディア

Record China    2015年1月9日(金) 10時2分

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4日、世界各国で処理できないプラスチックごみや産業廃棄物、医療廃棄物が大量に中国へと流れ込んでいる。その結果、中国各地で深刻な環境汚染を引き起こしている。写真は武漢の湖のほとりにできたごみ山。

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2015年1月4日、世界各国で処理できないプラスチックごみや産業廃棄物、医療廃棄物が大量に中国へと流れ込んでいる。その結果、中国各地で深刻な環境汚染を引き起こしている。新華社が伝えた。

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ドキュメンタリー映画「プラスチック王国」の監督・王久良(ワン・ジウリアン)氏は、米国をはじめとする海外から大量のプラスチックごみが中国に輸入されていることを映画のなかで明らかにした。

中国沿海部のほとんどの都市には大規模なプラスチック再生工場が存在する。そこで働くのは近隣に住む農民たちで、その多くが女性だ。従業員は月700〜800元(約1万4000〜1万6000円)の給料でごみの仕分けをする。工場の敷地内に山と積まれたプラスチックごみは、米国やドイツ、フランス、オーストラリア、韓国などさまざまな国から運ばれて来たものだ。

こうしたごみのなかには、危険な劇薬が入ったままの物もある。仕分けの際に劇薬を浴びて指を無くしてしまった女性もいる。悪臭が漂い、ハエが飛び交うプラスチックごみの山では、工場で働く女性の子供たちが無邪気に遊ぶ。工場で燃やすごみからは有毒なガスが発生するが、マスクをしている人は少数だ。

プラスチックごみのなかには医療廃棄物も多数含まれている。子供たちにとっては見慣れない物はすべておもちゃになる。細菌やウイルスが付着している可能性があるごみを触ってけがをすることもよくあるという。ここで働く大人たちは自分や子供たちに健康被害が出る危険性を理解している。だが、子供を家に1人で置いてはおけない。

「空気も悪いし、水も汚染されている。でもごみ再生工場がなければ生きていけない」と大人たちは話す。問題なのはこうした工場が中国各地に存在することだ。中国はすでに世界のごみ捨て場になっている。この状況を阻止しなければ、この国は将来大きな災いに見舞われるだろう。(翻訳・編集/本郷)

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