鬼滅展で十数人の高齢者が「並び代行」、主人公の名前知らず強制退去―台湾メディア

Record China    
facebook X mail url copy

拡大

19日、台湾メディアのTVBS新聞網は、台湾で開催された「鬼滅百景」展で「並び代行屋」が現れる騒動が発生したと報じた。写真は鬼滅の刃。

2025年10月19日、台湾メディアのTVBS新聞網は、台湾で開催された「鬼滅百景」展で「並び代行屋」が現れる騒動が発生したと報じた。

記事によると、日本のアニメ制作スタジオによる同展は、台北・信義区の百貨店で16日から開催され、多くのファンが詰めかけた。連日100人を超える行列ができていたが、本人の代行として列に並ぶ「並び屋」が現れ、騒動となった。10月18日の夜、15人ほどの高齢者が「並び屋」として整理券配布の列に並んでいたところ、作中に登場する「隠(かくし)」の服を着たスタッフから退去するよう言われたという。

退去に応じない高齢者らに困り果てたスタッフは、苦肉の策として「主人公の名前を正しく答えられなければ整理券を配布しない」と伝えた。突然のテストに驚いた並び屋たちは慌てて「鬼滅の刃」の知識を詰め込もうとしたが、最終的には主催側の責任者が現場に駆けつけ、強制的に退去させられたという。これに本物のファンたちは「『竈門炭治郎(かまどたんじろう)』の名前も言えないなんて、さすがにありえない」と苦言を呈したそうだ。

ある来場者によると、並び屋たちは1時間当たり約150台湾ドル(約700円)で雇われており、現場ではリーダーと思われる女性が現金を配りながら「日曜(10月19日)はもう来ないで。来てもお金は払わないから」と伝えていたという。来場者は、「みんな『引退した鬼殺隊の隊士』という設定なら構わないが、『炭治郎』の名前すら言えないなら、到底認められない」と語った。

長時間並ぶファンの疲労は大きく、椅子を持参して待機した人もいたそうだ。それでも同展が高い人気を誇るのは、会場で貴重な原画や設定資料が展示されるだけでなく、限定のオリジナルグッズも多数販売されるためだという。来場者からは「不満もあるが、スタッフが気づいて代行並び屋を退場させてくれたので助かった」との声もあった。主催側は、混乱防止のため事前予約者に対して実名登録と身分証の提示を求める方針を発表しているという。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

インフルエンサー募集中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携