多くの人は「鬼滅の刃」原作漫画を過小評価している―中国メディア

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25日、中国のポータルサイト・捜狐に「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の誕生の裏側を紹介した記事が掲載された。写真は鬼滅の刃。

2025年8月25日、中国のポータルサイト・捜狐に「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の誕生の裏側を紹介した記事が掲載された。

記事はまず、「現在、多くのネットユーザーが指摘しているのは、『鬼滅の刃』の原作漫画はそれほど優れておらず、制作会社・ufotableによるテレビアニメ化(および主題歌『紅蓮華』など)によって息を吹き返した、ということだ。しかし、この見解は原作漫画を過小評価しすぎていると感じる。原作者の吾峠呼世晴氏は本当にそれほど未熟な漫画家なのだろうか。もし『鬼滅の刃』の原作漫画がそれほど優れていなかったのならば、集英社やソニーはなぜこの作品に注目し、トップクラスのアニメ制作陣を投入して『救済』したのだろうか?」と問い掛けた。

その上で、「『鬼滅の刃』の原作漫画は、吾峠氏の努力により17年時点で200万部を売り上げていた。集英社はその優れた本質と潜在力を見抜き、多額の資金を投入してテレビアニメ化することで、さらに多くの人にこの名作を届けようとした。実際、18年時点でテレビアニメ化は発表されていたものの、放送前でも300万部を突破していた。もちろんその後、テレビアニメが大ヒットした結果、現在までに全世界累計発行部数2億2000万部に達しており、『アニメによって人気が加速した』という表現も決して間違いではない」と述べた。

「鬼滅の刃」の初代担当編集者である片山達彦氏は「先生(吾峠氏)は、自分のために描いていない。いつも考えているのは、読者が楽しんでくれるかどうか。そこをいちばんに描かれている気がします」と述べている。記事は、「吾峠氏はキャラクターデザインからストーリー構成に至るまで、読者の受け取り方や感情移入について十分に考えている。この無私の創作精神こそが『鬼滅の刃』が何百万人もの読者の心を打つ核心的な秘密である」と論じ、片山氏が第8話の炭治郎が手鬼の手を握るシーンについて「こういうキャラクター造形ができるところが、この人の才能なんだと感動しました」と語ったことを紹介した。

記事は、「吾峠氏にとって『鬼滅の刃』は初めての長編連載だった。画力で吾峠氏に劣らない漫画家も多いだろう。しかし、吾峠氏の作画視点や文章表現は他の多くの作家にはほとんど見られない独自性がある。そして最も重要なのは、吾峠氏が助言に素直に耳を傾け、常に作品を改善しようと努力していたことである。『鬼滅の刃』の前身である『鬼殺の流』の主人公は、盲目・隻腕・両足義足だった。この設定では読者が感情移入しにくいとの理由で、連載会議では落選している。吾峠氏は、主人公を『普通の人』にしてはどうかとの片山氏の意見を迅速に受け入れ、読者が共感しやすいキャラクターへ改稿した。その結果、主人公・竈門炭治郎が誕生したのである」と説明した。

そして、「筆者の見解では、今さら『漫画が優れているのか、アニメが優れているのか』を論じても意味はない。作品の成功は決してどちらか一方だけの独り舞台ではないからだ。吾峠氏が誠実な創作で基盤を築き、ufotableはプロの制作で彩りを加え、読者や観客が愛情を注ぐことで『鬼滅の刃』は現在の成功を収めたのである。もし炭治郎が盲目・隻腕・両足義足であったとしても、ヒットしていたかもしれない。これは誰にも分からないことだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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