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シンガポール(写真)の小学校で発生した「いじめ」で、加害者の9歳男子生徒3人のうち一人に「むち打ちの刑」が執行された。シンガポール教育省相は被害者保護者がインターネットで情報を公開したことも批判した。
中国メディアの斉魯晩報などは最近になり、シンガポールの小学校で発生した「いじめ」を紹介する記事を発表した。加害者は9歳の男子生徒3人で、被害者は9歳の女子生徒だった。加害者の一人に対しては「むち打ちの刑」が執行されたという。
事件が広く知られるようになったきっかけは、被害者の母親がインターネットでいじめの経緯を詳しく公開し、加害者生徒3人に厳しい処罰を求めたことだった。母親は、仮に自分の娘に過ちがあった場合には、いい加減には済まさないとも表明した。
シンガポール政府教育相は20日、事態の詳しい経緯と処理結果を発表した。まず今年4月、女子生徒Dは男子生徒Aから侮辱的な言葉を浴びせられた。しかしDも言葉で応酬しており、教師は双方に謝罪を求めた。男性生徒AとBは7月になっても女子生徒Dに侮辱の言葉を浴びせていたが、Dも「言い返し」ていたため、教師は3人に互いに謝罪し「友情を修復するよう努める」ことを命じた。
男子生徒Aはその後、親が保管していた女子生徒Dの家の電話番号を知り、その後は男子生徒A、B、CがDの自宅に何度も迷惑電話をかけた。Cは、Dとその家族が「死ぬことになる」といった脅しもした。
8月7日には女子生徒Dの体にあざが見つかった。学校側が監視カメラの映像を確認したところ、男子生徒Cがかばんを投げつけてDを傷つけたと判明した。現場には教師がいたが、他の生徒に注意を向けており、気づかなかったという。
学校はただちに3人を停学処分にして、3人の保護者に対して教育問題について協議すると通告した。学校側と男子生徒Cの保護者は8月12日に協議を行い、その後のCに対するむち打ち刑が執行された。学校側は女子生徒Dの母親とも処理方法についても繰り返し協議を行った。
シンガポール教育相は、いじめや傷害行為に断固反対すると表明する一方で、被害者の女子生徒の保護者がインターネット上で感情をあおり、事件を誇張したことは奨励できないと表明した。教育省はこの事案についても教育関係者や幼い子どもたちに対するネット攻撃や個人情報晒しの熱狂を引き起こしたと指摘して、インターネットで一方的に情報を公開することは「子どもに感情面の苦痛をさらにもたらし、学校による回復や調停の努力を妨げることになる」と表明した。
教育省の表明に対しては、多くのネットユーザーが不満を示し、教育省が被害女生徒とその親を非難するのはあまりに厳しすぎるとの考えを示した。一方で、保護者はまず学校に協力して、できる限り問題を解決すべきだとする意見もあり、「処理結果に満足できないならば、訴訟を起こすべきだ」「事をネット上に持ち込み世論を導こうとするやり方は、子どもにさらに大きな傷害をもたらす」などと、教育相の表明に賛意を示す投稿もあった。(翻訳・編集/如月隼人)
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