中国SNSの微博（ウェイボー）で、「日本のおばあちゃんがお金をくれた」という中国人女性のエピソードが紹介された。

それによると、女性がおばあちゃんと知り合ったのは大学3年生の時に参加した日中韓3カ国の茶道交流会。休憩中に「こちらのお嬢さんかわいいね～」と話題を持ちかけてきたのが、おばあちゃんだった。

そしてその翌日、女性は再びおばあちゃんと会った。トイレできれいな和服姿の女性を見て思わず帯をほめたところ、和服の主は前日に会ったおばあちゃんその人だった。

そこから女性とおばあちゃんの交流が始まり、あっという間に十数年の月日が過ぎた。おばあちゃんは手紙やプレゼントを定期的に送って女性を励まし、女性がその後、日本で暮らすようになると、毎日のLINEでのやり取りも始まった。

そんな女性がおばあちゃんからお金を渡されたのは、休暇で帰国する前におばあちゃんの家を訪れた時のこと。これまでと変わらず、たくさんの料理を用意して待っていてくれたおばあちゃんは、女性が帰る際に「ご家族にどうぞ」とお土産を持たせてくれたのだが、家に帰って開けてみるとそこには中国のお金がしのばせてあった。

微博では、数枚の紙幣の写真と共に「故郷に帰る時に持参してください。おばあちゃんより」と書かれた手紙も紹介されていて、おばあちゃんがお金をくれたことに気付いた女性は「子どもの頃に戻った気分になった」そうだ。

女性はエピソードの中で「当時私の祖母は毎回、かばんの中にこっそりお金を入れてくれていた」という思い出を語り、「祖母は亡くなった後、私を愛してくれるおばあちゃんを届けてくれた」と記している。（翻訳・編集/野谷）