北京児童病院不登校外来が開設から10カ月、延べ1万人が受診

CRI online    2025年4月14日(月) 16時30分

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北京児童病院は2024年6月に児童心療を母体として「不登校外来」を独立させました。開設後10カ月がたち、同外来はこれまでに1万人近い患者が受診しました。

北京児童病院は中国で最も早く児童向けの心理外来を開設した三甲病院(中国の病院の等級で、『三甲病院』は最高クラス)です。同病院は2024年6月に児童心療を母体として「不登校外来」を独立させました。開設後10カ月がたち、同外来はこれまでに1万人近い患者が受診しました。同病院のアプリで予約しようとすると不登校外来は向こう1週間、ほぼ予約が埋まっている状態が続いています。

北京児童病院の李瑛副主任医師は不登校外来の責任者として、さまざまな理由で不登校となった青少年を診てきました。李医師によると、不登校は病気ではなく、児童と青少年にとって、どのような原因によって引き起こされた障害であるかを問わず、それが直接現れた行動が不登校です。

李医師は、「患者の中では、中学校1年生と高校3年生が最も多い。次に多いのは中学校3年生と高校1年生だ。生物的、心理的、家庭的、社会的という四つの側面の要因が複合的に影響して不登校行為を引き起こす。通常、子どもが不登校になった保護者はどうしたら良いのか戸惑ってしまい、多くの保護者が仕事を休んで子どもに診療を受けさせに来る。診療でまず解決しなければならないのは、子供の将来に対する期待や、自分の子どもが同じ年頃の子どもたちから遅れを取ってしまうのではといった保護者の不安を取り除くことだ。治療に際しては、医師は保護者たちの子どもに対する期待を妥当な範囲に戻す手助けをすることが必要になる」と紹介しました。

不登校外来で診療を受けた子どものうち、約3分の1が学校生活に戻るか、学校に戻れるような過渡的な状態まで回復しますが、他の3分の2の患者にはさらなる治療が必要です。北京児童病院では今年の初め、不登校外来で診療を受けた児童と青少年を対象に、さらに社会性を回復し、学校生活にスムーズに溶け込み、家庭と学校のバランスを取れるよう支援するための「ひまわり成長村落心理ワークショップ」を立ち上げました。

児童や青少年のあらゆる心理的・情緒的問題が不登校につながる可能性があります。関連の文献によれば、世界中の青少年の約17.8%が不登校やそれに関連する問題を抱えています。中国の児童心療内科の外来患者ではおよそ20%から30%が不登校の問題を抱えています。(提供/CRI

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