ペットブーム続く中国、ゲノム解析大手が遺伝子検査サービス開始―国営メディア

Record China    2025年4月13日(日) 19時0分

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ペットブームが続く中国で、ゲノム(遺伝情報)解析大手が遺伝子検査サービスを開始した。血統の純正さや遺伝性疾患の有無、警察犬などに向いているかなどの適性を検査できる。写真はペット。

ペットブームが続く中国で、ゲノム(遺伝情報)解析大手、華大集団傘下の華大鑑正(広東省深セン市)はこのほど、ペットの遺伝子検査サービスを開始した。国営メディアが伝えた。血統の純正さや遺伝性疾患の有無、警察犬などに向いているかなどの適性を検査できる。

国営新華社通信によると、中国では今、ペットの衣食住や外出、美容、訓練、教育、フィットネス、医療などのサービス消費が急速に発展している。企業は革新的な試みに続々と乗り出し、機能の細分化や情緒的な満足感、社交ニーズなどの面で消費シーンとニーズの分割を図り、ペット経済の産業チェーンも完成度と成熟度が向上しつつある。遺伝子検査もこうした流れに沿った取り組みだ。

検査は試薬キットを使って自宅で採取したサンプルを送れば、品種や血統の分析や遺伝性疾患のチェック、繁殖のアドバイス、行動傾向、さらには知能評価や毛並みケアのアドバイスまで盛り込まれた報告書を受け取れる。

価格は検査内容に応じて数百元(1元=約20円)から数千元。最も詳細な全遺伝子検査では猫で約50種、犬で100種余りの遺伝性疾患リスクを調べられる。

サンプル採取はペットの歯茎の内側を専用の綿棒で10回拭き取り、保存管に入れるだけで完了する。結果はサンプル送付の10~15営業日後、SNSアプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントで確認できる。

検査を担当する華大鑑正は警察犬の遺伝子記録の作成に携わったことがあり、劉佳最高経営責任者(CEO)は、警察犬の遺伝子には似ている部分が多く、遺伝子検査は警察犬としての適性を確実に判断できると説明。「警察犬の育成には1頭あたり約20万元かかるが、遺伝子検査を事前に行い、初期の選抜段階で活用することで、より効果的な選別が可能となり、育成コストも大幅に抑えることができる」と述べた。

深圳で2024年末に開かれた「ペット経済発展大会・ペット業界データ発表会」で公表された25年版の中国ペット業界白書(消費報告)によると、24年の中国都市部のペット消費市場の規模は3000億元を超えた。艾媒諮詢(iiメディアリサーチ)は市場規模が28年には1兆1500億元に達すると予測している。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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