李白に酒、孔明に花を供え、中国で歴史上の人物の墓参りがブーム

CRI online    2025年4月9日(水) 8時30分

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今年の清明節の3連休中、中国では多くの若者が旅に出かけました。その目的地は先祖の墓ではなく、歴史上の人物が眠っている地という特殊なものでした。写真は李白の墓。

今年の清明節の3連休中(4日~6日)、中国では多くの若者が旅に出かけました。その目的地は先祖の墓ではなく、歴史上の人物が眠っている地という、特殊なものでした。

中国南東部の安徽省当塗県にある大青山の麓には、唐の大詩人・李白が安らかに眠っています。千年以上を経た今、大青山では、一面に桃の花が咲き競い、各地からの観光客が酒を持参して、「唐名賢李太白之墓」と刻まれた墓石の前に供えます。李白の墓を5回も訪れたという李青山(仮名)さんはこの場面を見て感動し、「千年以上経っても、人々は李白が酒豪であることを覚えている。一杯の酒で先賢と対話できて、ロマンがあるね」と語りました。

北西部の陝西省勉県にある定軍山の麓では、身に漢民族の伝統的な服装である「漢服」をまとった大学生の清さん(仮名)が武侯墓園にある諸葛孔明像の両手を握りしめていました。今年19歳の彼女は、高校時代に『三国志演義』を読んで三国の文化に惹かれ、小説の中で描かれた、忠誠心と叡智を持ち合わせた孔明の姿に深く心を動かされ、正史に描かれた真実の諸葛丞相をもっと理解しようと率先して学び、孔明に対する敬愛を日々深めていきました。

中国中部の河南省安陽市にある曹操高陵遺跡では、博物館の入り口にはいつもたくさんの青梅酒と鎮痛薬のイブプロフェンが置かれています。三国志のファンなら誰もが、曹操が頭痛で苦しんでいたことを知っているからです。また、陝西省興平市にある霍去病陵の前には、おやつやおもちゃ、花などが捧げられ、匈奴の征伐に大活躍し、若くして亡くなったこの将軍をしのぶ人々の気持ちを示しています。

最近、SNSでは歴史上の人物とさまざまな形で「対話」することが珍しくなく、清明節には歴史上の人物の墓参りに熱中する若者が多くなっています。このような現象の背後には、時空を超えて重要な貢献をした歴史上の人物への人々の熱い思いがあります。(提供/CRI

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