2025年4月1日、韓国メディア・毎日経済によると、韓国の憲法裁判所が尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領を罷免するか判断する弾劾審判について、4日午前11時に決定を言い渡すと明らかにし、在韓中国大使館が緊張している。韓国国内に滞在する中国人に憲法裁判所、光化門（クァンファムン）、汝矣島（ヨイド）、漢南洞（ハンナムドン）など「センシティブな場所」を避け集会に加わらないよう呼び掛けているという。

これは、毎週末に行われてきた弾劾反対集会で「CCP（中国共産党）アウト」という文言が用いられるなど、一部の尹大統領支持者の間で「反中感情」が高まっていることを受けての措置とみられている。

弾劾審判の決定宣告日は1日午前に発表された。その直後、在韓中国大使館はSNSを使い、韓国に居住する中国国民と中国人観光客に注意を促すメッセージを送った。4日とその後しばらくは全国各地で大規模政治集会やデモが予想されるとし、「極端な状況が発生する可能性も排除できない」と指摘。現地の情勢と治安状況をよく把握し危険予防意識を持つこと、政治的発言を公の場でしないこと、現地住民との論争、衝突を避けることなどを促しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「中国に何の関係があるんだ」「なぜ中国大使館が緊張する必要が？」「他国の政治デモに参加する人がいるってこと？」「君たちは韓国に来なくていいよ」「中国は韓国と貿易関係において重要な国だ。低姿勢になる必要はないが、中国を嫌悪するのもよくない」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/麻江）