中国メディアの金融界は1日、「ミャンマー地震がレアアース（希土類）とスズのグローバルサプライチェーンに打撃」とする記事を掲載した。

記事はまず、ミャンマーで3月28日に発生した大地震について、30日までに少なくとも1700人が死亡し、3400人がけがをし、300人の行方が分からないという甚大な被害をもたらしただけでなく、同国はアンチモンやスズ、レアアースの主要な生産国であることから、それらのグローバルサプライチェーンにも大きな影響が及ぶと伝えた。

記事は、ミャンマーが世界3位のレアアース産出国であり、昨年の世界シェアは7．9％であること、スズについても世界3位の生産国で、昨年の世界シェアは11．3％であることなどを紹介した。

そして、レアアースは電気自動車（EV）のバッテリーや半導体製造、戦闘機のステルスコーティングなど最先端技術分野で幅広く使用され、スズ鉱石は半導体や5G通信、太陽電池などにとって重要な原材料であり、ミャンマー地震によりそれらの供給が混乱することでグローバル市場で価格が上昇する可能性があると伝えた。（翻訳・編集/柳川）