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環球時報は19日、韓国で3月末の放送が予定されている15歳以下のオーディション番組が物議を醸していると報じた。写真は番組予告のキャプチャ。
中国メディアの環球時報は19日、韓国で3月末の放送が予定されている15歳以下のオーディション番組が物議を醸していると報じた。
同番組は韓国・MBNで31日にスタートする「UNDER15」で、俳優キム・スヒョンの問題が社会的論争を巻き起こす中、15歳以下の少女だけを参加させるという制作チームの考えに韓国内外から強い批判が寄せられているという。
キム・スヒョンの問題とは、2月に亡くなった女優キム・セロンさんの遺族が「セロンは15歳から6年間、キム・スヒョンと交際していた」「キム・スヒョンと所属事務所がセロンを生活苦に陥れた」などと主張した件だ。問題視された「未成年者との交際の有無」について、キム・スヒョン側は後日「成人後に交際が始まった」と疑惑を否定した。
「UNDER15」は「15歳以下のK-POPの天才を発掘して世代交代を実現する」を掲げ、目標はデビュー平均年齢がNewJeans(現NJZ)の16.4歳より若いグループを誕生させることだという。
記事は「保護されるべき15歳以下の少女がオーディションの名の下に『性的商品化』論争の中でさらされる。成年の女性でも直面することを迫られる問題で、こうしたやり方が社会通念に合致するのかという批判は絶えない」と記し、「番組の予告ではこうした問題意識が完全に抜け落ちている制作チームの価値観が大衆を怒らせた」と言及。また、公開された参加者の写真にバーコードが添えられていたことを「『商品化』だと感じせる」と評した。
番組に対して韓国のネットユーザーからは「子どもたちに化粧をさせて大人と同じような服を着させてどういうこと?子どもらしく成長させてあげて」「赤い背景、体にぴったりの黒い服を着た少女の写真にバーコードが付いているなんて気持ち悪い」との声が寄せられたが、海外からも「韓国は子どもを守らないのか」「テレビ番組が子どもを虐待する」などの声が上がり、「K-POP文化は間違った方向に向かっているようだ」とのコメントには大勢の人が共感を示したという。
記事はまた、「韓国のアイドルのデビュー年齢が下がるにつれ、スターを目指す若者の多くが12、3歳、さらにはもっと早くに練習生としての生活を始めるが、これによって通常の学校での学習ができなくなっている」と記し、特別な保護措置がなされない状況下で価値観がまだ完全に形成されていない未成年者を競争の激しい公開オーディションの場に立たせることに韓国メディアが懸念を示したことを伝えた。(翻訳・編集/野谷)
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