2025年3月18日、韓国・ソウル新聞は「韓国で空軍の戦闘機が民家などを誤爆した事故への衝撃が冷めやらぬ中、今度は陸軍の無人航空機（UAV）がヘリコプターに衝突する事故が発生した」と伝えた。

記事によると、17日午後1時9分ごろ、ソウル郊外の京畿道楊州市の陸軍部隊航空大隊で、飛行中だった無人機が着陸していたヘリに衝突。無人機とヘリは大きな炎に包まれた。

通報を受け出動した消防当局は、消防車や救急車など20台と隊員50人を動員して消火活動にあたり、火災は発生から24分後の午後1時35分ごろに鎮火した。人的被害は発生しなかったが、無人機とヘリは全焼した。

事故を起こした無人機はイスラエル製の「ヘロン」無人偵察機で、1機あたり約30億ウォン（約3億1000万円）とされている。全焼した「スリオン」ヘリは1機あたり約185億ウォン（約19億1000万円）で、今回の事故により約215億ウォン（約22億2200万円）の被害が発生したとみられている。

軍当局は、詳しい事故の原因は調査中だとしている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「軍の規律や秩序が完全に崩壊している」「北朝鮮の望む国になりつつある。軍の士気が下がって機能していない」「気の緩んだ軍隊を引き締め直して、原理原則通りに運営するよう至急改善を」「原因を徹底的に調べて責任者を処罰してほしい」「数百億が一瞬で吹っ飛んでも何とも思わないみたい」「国民の税金を軽く考えている」「いくら最新の兵器をそろえても、運用する人が初心者ばかりでは何の意味もない」などの声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）