超えがたい存在!日本アニメはなぜこれほどまでに人気なのか?―中国メディア

Record China    2025年3月18日(火) 22時0分

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12日、中国のポータルサイト・捜狐に「超えがたい存在!。日本アニメはなぜこれほどまでに人気なのか?」と題した記事が掲載された。写真は新海誠作品CAFE。

2025年3月12日、中国のポータルサイト・捜狐に「超えがたい存在!。日本アニメはなぜこれほどまでに人気なのか?」と題した記事が掲載された。

記事はまず、「かつて『美術片』や『動画片』(中国語でアニメーション作品を指す言葉)と呼ばれていたものが、現在『動画』(中国語でアニメ)と称されるようになったのは、絵画、映画、デジタルメディア、写真、音楽、文学など、多岐にわたる芸術要素を融合した表現形式としての認識が根本的に変化したためである。この変化は、1980年代に中国が日本文化を受け入れ、日本アニメを国内に導入する決定を下したことと密接に関係している」と述べた。

その上で、「80年に日本アニメが中国に初めて導入されてから、すでに40年が経過した。この40年を振り返ると、日本アニメは中国のみならず、世界中で強い生命力と創造力を発揮し、多くのアニメファンの関心を集め続けている。文化や言語の壁が大きい欧米地域においても、日本アニメは若者たちを引きつける力を持ち続けている。ここで考えるべき重要な問題が二つある。それは『なぜ日本アニメはこれほどまでに人気なのか?』そして『なぜ日本のアニメ業界はこれほどまでに強大なのか?』である。以下に、これらの問いに対する筆者の考えを述べる」とした。

記事は、「アニメのストーリーと内容は相互に補完し合うものであり、内容の特徴はそのままストーリーの特徴ともなり、ストーリーの工夫が内容の妙味を決定する。そのため、両者を一つの要素として論じる。日本のアニメは明確なジャンル分けがなされており、その種類は100以上にも及ぶ。青春・熱血ものは若年層向け、癒し系・哲学的作品は全年齢層向けなど、幅広い視聴者層を対象としており、安定した視聴者基盤を持っている。また、日本アニメはストーリー構成において極めて厳格な基準を持ち、時にはドラマや映画を超えるほどの精密な脚本設計が求められる。そのため、作品の世界観は緻密かつ完成度が高く、視聴者が物語に没入しやすい」と論じた。

また、「今日、アニメ産業は日本の主要産業の一つとなっている。しかし、近年は成長の停滞や制作品質の低下といった課題に直面している。過去10年間、大きな進歩は見られず、むしろ制作の質が以前よりも低下している部分もある。それでも、日本のアニメは世界トップクラスの制作水準を維持しており、依然として他国を圧倒している。この背景には、日本が長年にわたってアニメ制作技術を蓄積してきたことに加え、漫画制作チームの育成体制や、アニメ化の厳格な審査基準が確立されていることが大きく影響している」と述べた。

さらに、「日本では、高校生のうちからプロの漫画家のアシスタントとして活動する者も多い。彼らの中には、将来人気漫画家になることを目指し、いつか自分の作品がアニメ化され、国内外で放送されることを夢見る者もいる。このように、強い意欲を持つ者たちが専門的な指導を受けることで、短期間で優秀な漫画家やアニメーターが育成される。近年、漫画原作を基にしたアニメが増加している。しかし、アニメ化が成功するかどうかは、原作漫画のクオリティーが大きく影響する。日本で漫画をアニメ化するには、非常に厳しい審査を通過しなければならない。その難易度は、中国の大学入試(高考)に匹敵するほど高いと言われるほどである」とした。

記事は、「文化産業において、多くの人が時間と労力をかけて作り上げた作品よりも、天才的な巨匠が生み出した作品の方が、名作となる可能性が高い」と言及。「日本のアニメ業界には、世界的に有名なクリエイターが数多く存在する。宮崎駿監督、鳥山明氏、井上雄彦氏、尾田栄一郎氏、庵野秀明氏、新海誠監督、押井守監督…彼らはそれぞれ異なる才能を持ち、鬼才の画家、天才的な脚本家、狂気の演出家として、アニメ業界に身を投じてきた。彼らは二次元の世界で、自らの想像力を存分に発揮し、数々の名作を生み出してきた」と説明した。

その上で、「日本のアニメ業界が今のように発展したのは、業界で働く人たちの存在が大きい。確かに、宮崎監督や庵野氏のような天才クリエイターはアニメ業界を牽引してきた。しかし、彼らだけで業界全体を支えることはできない。毎クール(四半期)ごとに新作を発表することは不可能であり、業界全体の発展には、多くの専門的なスキルを持つ従事者たちの集団的な努力が不可欠である」と指摘した。

また、「ハリウッド映画が世界的に人気を博しているのは、その作品が地域・人種・言語・文化の壁を越え、どの国の人々にも受け入れられるからである。日本のアニメも同様であり、日本のアニメ制作者たちは長年にわたり、他のメディア作品を研究・分析し、アニメ制作に応用できる手法や法則を見出してきた。これらの手法を駆使することで、世界中の視聴者に共感を与え、最終的に日本アニメを世界的な存在へと押し上げたのである」と強調した。

そして、「日本アニメが今日のように発展し、世界中に多くのファンを獲得したのは、先人たちが後進のために基盤を築き、後進がより高い地点から新たな挑戦を試みてきたからである。長年にわたる努力と蓄積が、日本アニメを世界的な巨大産業へと成長させた。筆者としては、日本アニメが現在の停滞を打破し、新たな形態や次元へと進化し続けることを期待している。そして、世界中のファンに対し、今後も多くの素晴らしい作品を届けてほしいと願う」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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