中国メディアの紅星新聞によると、2019年に発生した中国人妊婦がタイで夫に崖から突き落とされた事件の当事者である王暖暖さん（仮名）が12日、動画を投稿し、子どもが先天性心疾患であることを明らかにした。

王さんは、このところ子どもの動画を更新していなかった理由について、子どもが手術とリハビリをしていたためだと明らかにした。

中国メディアによると、王さんは19年6月、旅行先のタイで中国人の夫に高さ34メートルの崖から突き落とされた。木がクッションになったことなどで奇跡的に一命を取り留めたものの、全身を骨折した。当時妊娠3カ月で、お腹の子どもは助からなかった。

王さんは当初、警察に対して「めまいがして崖から落ちた」と話していたが、その後の調べで夫が突き落として殺害しようとしたと告白。夫は入院中の王さんに「しゃべったら殺す」などと言って脅していた。夫はその後、王さんの見舞いに訪れたところを警察に逮捕された。妻を殺そうとした動機は、妻の莫大な財産と保険金を得るためで、タイの最高裁は23年6月、夫に懲役33年4月の判決を言い渡した。

王さんは24年6月、SNSへの投稿で、再び妊娠したことを明らかにした。同年9月には子どもが誕生したことを明らかにした上で、子どもの父親については公表するつもりはないとの考えを示していた。（翻訳・編集/柳川）