中国、南極で世界初の水素エネルギー技術の応用

人民網日本語版    2025年3月10日(月) 5時0分

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中国国家電投集団水素エネルギー科技発展が独自に開発した「氫騰」燃料電池が1日、南極秦嶺科学観測基地で発電に成功した。

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中国国家電投集団水素エネルギー科技発展が独自に開発した「氫騰」燃料電池が1日、南極秦嶺科学観測基地で発電に成功した。これは世界で初めて水素エネルギー技術が南極で応用されたことを示している。科技日報が伝えた。

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「氫騰」燃料電池はマイクログリッドの中核部品の一つだ。風力・太陽光発電の条件が良好な時間帯に余剰電力を利用して水素を製造し、水素の貯蔵によりエネルギー貯蔵を実現する。風力・太陽光発電の条件が不利な場合には、水素燃料電池により水素を電気や熱エネルギーに変換する。そのため「氫騰」燃料電池はマイクログリッドシステムの運用においてエネルギー貯蔵の役割を担うとともに、分散型エネルギー源としての役割も果たす。


今回、南極秦嶺科学観測基地のエネルギー供給に活用された同マイクログリッドシステムには、最大水素貯蔵容量が50立方メートルの水素タンクが装備されている。「氫騰」燃料電池の発電だけで、基地エリアに24日連続の最大30キロワット(kW)の電力供給を行うことができる。同システムはモジュール化による拡張が可能で、出力範囲は50kWから数十メガワット(MW)まで。発電効率は50%に達し、熱電総合効率は90%以上で、設計寿命は4万時間。従来的な化石燃料の発電と比べ、同製品は1キロワット時(kWh)の発電につき約400グラムの標準石炭の消費、約1キログラムの二酸化炭素の排出を削減できる。

南極大陸で気候環境が最も厳しい地域の一つであるインエクスプレシブル島に位置する秦嶺科学観測基地は、新エネルギーによる水素製造と水素燃料電池発電は低温環境への適応性に優れているため、この電気と水素を組み合わせた「風力・太陽光・水素・エネルギー貯蔵・負荷」エネルギー供給システムは、極地の厳しい環境下での科学研究活動において最適な選択肢となっている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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