Record China 2025年2月15日(土) 19時0分
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バレンタインデー向けの「上海市内のごみ箱マップ」が発表された。この日には男性が思いを寄せる女性に高価な品を贈る習慣があるが、女性が贈り物をそのまま捨てる場合もある。写真は上海市内の当日の様子。
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中国ではバレンタインデー前日の13日、上海市内のごみ箱の分布とごみ箱巡りのルートを示すアプリが公開された。男性が思いを寄せる女性に高価な商品をプレゼントしたが、女性側が家に持ち帰りもせず街頭のごみ箱に捨てられてしまうこともあり、ごみ箱を巡っての「お宝ゲット」を楽しみにしている人も多いという。中国メディアの九派新聞が伝えた。
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日本ではバレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈る風習がある。しかしこれは日本独自の風習だ。世界的には、国によって多少の違いはあるが、基本的には男性が女性にさまざまなプレゼントを贈ったり、高級料理店で御馳走を振る舞うなどの「男性が愛する女性に奉仕する日」だ。中国のバレンタインデーも「世界標準」であり、男性が女性に高価なプレゼントをすることが多い。
「バレンタインのごみ箱マップ」を開発した円周旅跡は、これまで「デザインを巡る田舎旅行」や「アート散策で街を巡る」などの旅行系アプリを発表してきた会社だ。「ごみ箱あさり」アプリの開発責任者を務めた同社のBimoさんは、バレンタインデーにごみ箱で「お宝」を見つけたとの情報を知り、関連アプリの作成は新鮮で面白いと思ったという。
Bimoさんによると、バレンタインデーにごみ箱でネックレスを拾った人や口紅を見つけた人、さらには地下鉄の駅近くで新鮮な花束を拾ったなどの、「ロマンを回収」したとするネット投稿があることを知った。さらに調べたところ、「大型商業エリアのごみ箱には高価な品が捨てられている可能性が高い」「カップルが多い通りのごみ箱では、ロマンチックな“掘り出し物”を期待できる」「多くの人が利用する地下鉄の駅のごみ箱には花束や風船の集積場所」「高級住宅地のごみ箱には高価な品物がある可能性が高い」などの傾向が分かった。
しかし、「ごみ箱地図」を作成するのは難しかった。上海市市街地全体のごみ箱のデータを完全に収集するのは非常に難しく、データサービスサイトや地図ツール、さらには人工知能(AI)ツールのディープシーク(Deepseek)を使っても、期待通りの結果は得られなかった。そのため実際に歩いてごみ箱の場所を確認する方法まで検討したが、「現実的ではない」と判断した。最終的には、SNS上の投稿を元に情報を整理して、「上海市内のごみ箱200か所攻略マップ」を作成した。
同アプリの閲覧数は、公開初日の13日だけで5万回に達した。14日には10万回を超え、さらに増え続けた。ユーザーからは、「やっぱり大都会はチャンスが多いなあ」「めっちゃ実用的。後は(上海に行くための)航空券があればなあ」などのコメントが寄せられた。
この「ごみ箱攻略マップ」は、新たなビジネスのアイデアにもつながった。Bimoさんは「今後はstooping(ストゥーピング)のルートを検討するかもしれません」と説明した。ストゥーピングとは本来「かがむ」という意味だが、最近では「捨てられた物を拾い、リメイクや再利用をするライフスタイル」を指す言葉として使われている。Bimoさんはさらに、「もし反響がよければ、他の都市のごみ箱ルートマップも作成したいです」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人)
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