中国が2024年に承認した新なた国家標準物質は前年比51．9％増の1135種で、総数で初めて1万8000種を上回り、各分野の「測定可能かつ正確な測定」を保証するための強力な支援を提供したことが、市場監督管理総局への取材で分かった。科技日報が伝えた。

分野の分布を見ると、1次標準物質の食品系が、2次標準物質の環境系が高い割合を占めている。24年に新たに承認された国家1次標準物質は同22．1％増の83種だった。うち食品系は45種で54．2％を占めた。新たに承認された国家2次標準物質は同54．9％増の1052種だった。うち環境系標準物質は578種で54．9％を占めた。

24年に新たに承認された食品系の国家1次標準物質は、動物用医薬品残留検査、遺伝子組換えトウモロコシ検査、野菜・穀物の重金属などの成分検査に使用され、食品検査分野における高精度で技術的な難易度が高い標準物質の応用需要を満たし、中国の食品安全監督管理をサポートする。化学・環境系の国家1次標準物質は主に、温室効果ガスの排出や環境モニタリングなど向けられる。うち高精度炭素モニタリングの需要を満たすガス基準物質は中国全土の炭素モニタリングに高精度の「物差し」を提供する。物理・化学的特性および工学技術系の標準物質は主に、精密製造及びエネルギー性能関連の検査に向けられ、中国の精密製造及び原油のセタン価、粘度値にトレーサビリティが可能な測定標準を提供する。

承認された83種の国家1次標準物質のうち、科学研究機関が研究開発したものは55種で66．3％を占めた。2次標準物質のうち、科学研究機関が研究開発したものは153種で14．5％、企業が研究開発したものは899種で85．5％を占めた。（提供/人民網日本語版・編集/YF）