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河北省石家荘市の河北建投エネルギー貯蔵技術の液化空気エネルギー貯蔵発電所が系統接続・発電と試験運用任務を完了した。
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3カ月の試験運用を経て、河北省石家荘市の河北建投エネルギー貯蔵技術(建投エネルギー)の液化空気エネルギー貯蔵発電所がこのほど、系統接続・発電と試験運用任務を完了した。中国新聞網が伝えた。
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河北省科学技術庁の関係責任者は、「これは中国で初めて系統接続と試験運用に成功した液化空気エネルギー貯蔵発電所で、中国が同技術分野で画期的な進展を遂げたことを示している。河北省は新エネルギー発電大省で、2024年には風力・太陽光発電設備容量が1億キロワット(kW)を突破したが、液化空気発電は初めてだ」と述べた。
この液化空気エネルギー貯蔵発電所の1日の発電量は4000キロワット時(kWh)で、400世帯分以上の1日の電力需要を賄える。
建投エネルギーの王振興(ワン・ジェンシン)社長は、「同プロジェクトは河北建設投資集団と石家荘鉄道大学が協力し、河北省エネルギー貯蔵産業技術研究院の資源を利用し、23年12月に着工したもので、液化空気エネルギー貯蔵技術の広範な応用を推進するのが狙いだ」と述べた。
建投エネルギーの徐瑩(シュー・イン)チーフエンジニアは、「液化空気エネルギー貯蔵の基本原理は、電力が余っている時に電力を使い空気を浄化・圧縮し、温度を下げ液化し、液体空気として貯蔵する。そして電力消費ピーク時に液体空気を加圧し、気化させ、加熱により膨張させて発電することだ」と説明した。
徐氏は、「液化空気エネルギー貯蔵発電所は環境に優しく長寿命の『スーパーモバイルバッテリー』のようなもので、余剰電力の回収・貯蔵が可能だ。また、液化空気エネルギー貯蔵は空気をエネルギー貯蔵媒体として利用し、化学物質を使用せず、環境を汚染しない。さらに30年以上使用可能で、環境に優しい新型エネルギー貯蔵方法だ」と述べた。
工場の西側には六つの冷蔵タンクがある。空気はここでマイナス170℃前後に冷却されてから、高さ約12メートル、直径約2.5メートルの液体空気タンク内に貯蔵される。徐氏は「通常のエネルギー貯蔵方法と比べると、液化空気エネルギー貯蔵は工場立地選択はより柔軟になる。同じ体積の場合、液化空気の蓄電量が圧縮空気エネルギー貯蔵の20倍前後になるからだ」と述べた。
徐氏は、「液化空気エネルギー貯蔵技術は現在さらに、コスト削減と効率向上など複数の部分で持続的に改良する必要があり、それができて初めて大規模な応用を実現できる。このプロジェクトそのものの規模はそれほど大きくないが、新技術の実現可能性を証明した。24年9~12月の試験運用期間中、チームは複数回の問題解決と全負荷試験を行い、今後のより大規模なプロジェクトに向けた技術的準備をした」とした。
また、「試験運用中、発電所の重要指標・パラメータは当初の研究開発・設計の要件を満たしており、システムは安定的に動作し、商用運転開始の条件を備えた。液化空気エネルギー貯蔵発電所の応用シーンは豊富で、例えば液化天然ガス(LNG)受入基地で液化空気エネルギー貯蔵発電所を建設することで、LNGの廃棄冷熱を有効利用できる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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