2024年12月3日、韓国・文化日報によると、公共放送のKBSがある結婚相談所の男性の入会条件を放送したところ、放送通信審議委員会から「注意」措置を受けた。

昨年7月に放送されたバラエティー番組「社長の耳はロバの耳」について、同委員会は今月2日に会議を開き、関係者からの意見を聞いた後、法定制裁の「注意」を議決した。放送審議に関する規定第21条（人権保護）第3項が適用された。

問題となった放送は、登場した結婚相談所の代表が従業員らの外見を評価し、男性会員の入会条件を紹介する中で特定のコメディアンと薄毛の男性をネタにしたとして批判を浴びていた。入会条件は「身長167センチ以下、年収4000万ウォン（約430万円）以下は入会不可」というもので、テロップで強調されていたという。

放送通信審議委員会では「特定条件に該当しない男性に対し、劣等な人間であるかのように描写した」「表現の過程が不適切だったが、放送前に取り除くことができなかった」「審議規定にも学歴、身体の差異、財力などをあざけりの対象にしてはならないと明示されているにもかかわらず、偏見を助長した」などと指摘されたという。

KBSは「社長の良くないところを従業員から聞き出し反省してもらおうというのが番組の企画意図だ」と説明しながらも、「今後は制作時に留意する」とコメントしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「マッチング業界ではこういう条件をつけて当たり前でしょ」「ハゲで背が低くて稼ぎも悪かったら結婚できないだろうなと自分でも分かるじゃないか」「まあ、これが真実だよね」「安くないお金を払って入会するのに、背が低くて職業もイケてなくて稼ぎが悪い男と結婚したがる女がいると思う？。需要がないから入会させないんだろうよ」「良心的な業者じゃないか」などの声が寄せられている。

一方で、「基本的に人間への尊重がないんだよ。こういう条件が実際はあったとしても、公に笑いのネタにするべきではない」「業者じゃなくて、紹介した番組が注意を受けたという記事だよ」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）