中国メディアの快科技は11日、中国自動車大手の比亜迪（BYD）について、9月単月の生産台数と販売台数、1～9月の累計の生産台数と販売台数のいずれにおいても、上海汽車集団（上汽）を上回り、正式に中国最大の自動車グループになったと報じた。

記事によると、上汽大衆、上汽通用、上汽集団乗用車分公司、上汽通用五菱、上汽大通、智己汽車、上汽正大、上汽通用五菱印尼、名爵汽車印度など膨大なブランド陣容を誇る上汽はこれまで一貫して、中国最大の自動車グループだった。

しかし、最新のデータによると、上汽の9月の生産台数は前年同月比24．33％減の33万6732台で、1～9月の累計の生産台数は前年同期比22．02％減の264万9208台。9月の販売台数は同35．03％減の31万3260台で、1～9月の累計の販売台数は同21．56％減の264万9333台だった。

それに対し、BYDの9月の生産台数は同36．81％増の44万1052台で、1～9月の累計の生産台数は同30．68％増の276万910台。9月の販売台数は同45．32％増の41万9426台で、1～9月の累計の販売台数は同32．1％増の274万7875台だった。

記事は「この歴史的な転換は、中国自動車業界の勢力図の重大な変化を示しているだけでなく、市場が今後、技術革新とブランド力の引き上げにより一層重きを置くことになることを示唆している」と伝えた。（翻訳・編集/柳川）