「呪術廻戦」、漫画とアニメの間に存在するギャップ―華字メディア

Record China    2023年10月5日(木) 23時0分

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26日、華字メディアの日本華僑報は、「呪術廻戦」を主題として漫画版とアニメ版に関する評論文を掲載した。

日本の華字メディア・日本華僑報はこのほど、「呪術廻戦」の漫画版とアニメ版の違いに関する評論文を掲載した。

文章はまず、「2023年夏、アニメ『呪術廻戦』の第2期がスタートし、ビジュアル、PV、主題歌など各宣伝から目が離せない」とした上で、「世界のあらゆるプラットフォームで大々的に宣伝されているアニメ第2期と比べると、漫画はそのストーリーと作画が原因で、原作漫画は批評家の間で議論の的になっている」と述べた。

その上で、「同作の作者である漫画家・芥見下々は18年3月5日に週刊少年ジャンプで連載を開始し、物語も終盤に差し掛かっている。同誌50周年記念新連載3弾企画の第1弾として、同作は業界が期待するジャンプ作品の“新たな柱”の1本を担っている。ストーリーは日本の伝統的な魔よけを題材に、現代日本の呪術師と呪霊の戦いを描いている」と説明。

「“新たな柱”として登場したこの作品は、世に出て以来、多くの議論を呼んでいる。新たな社会現象級作品の地位になることを急いでいるのか、出版社や編集者による強力な支援が目立つ。バトル漫画として設定上、先駆者たちの作品との重複は避けられないかもしれないが、最近の作品にしては宣伝が手厚すぎるため、アニメ化以前から日本国内のファンの間でブームが巻き起こっていた。日本最大の掲示板5ちゃんねるにおけるアンチの言論には驚かされたが、それでも人気上昇の歩みを止めることはなかった」とし、「連載3年後の21年には、有名なアニメ制作会社MAPPAのハイクオリティーなテレビアニメと劇場版アニメにより、知る人ぞ知る作品からさらに多くの人の目に留まるほどのブームを巻き起こした。第2期では作画が変わり、ストーリー進行は漫画中期の最高潮に至った」と続けた。

一方で、「漫画読者にとって悪夢はここから始まった」とし、「同作の世界観の設定は呪術に基づいているが、戦闘シーンではその設定から想像される技とは異なり、長年のバトル漫画ファンから、結局は“拳で戦う”作品だとやゆされている。後のシーンでもほとんどの戦闘が肉弾戦として表現されており、見ごたえが悪くなるとともに、前中期の作画との差が大きすぎると考える読者も少なくない」とした。

さらに、「最近では結末について評価が二極化している。称賛する人は最終的に安定した着地を期待し、人気キャラクターの戦闘や日本神話を考察の根拠として前期ストーリーの伏線にも興味津々だ。一方、批判する人は作画やコマ割りの劣化、拳同士の格闘による引き延ばしが気になっている」としつつ、「だが、アニメ化された第2期はストーリー中期の戦いを見事に再現しており、原作漫画の評価を加速させていることは間違いない。アニメ化の成功により、読者たちはギャップと衝撃を感じ、漫画前中期が再評価された」と述べた。

文章は、「実際のところ、連載されている長編漫画で作者の画風が変化するのはよくあることだ。ストーリーや画風に対する評価は人によって異なるが、コマ割りや作画の質は全体的に進歩していると言える。現在は多くの好評を得ており、長編連載漫画として終盤まで十分に読み続けることができる水準で、最後にはストーリー前中期の素晴らしさを見せてほしいと思っている」とした上で、「アニメが原作漫画の人気に火をつけるというよりも、優れた原作漫画こそがよりファンの期待に応えることができるのだ」とした。(翻訳・編集/柳朱音

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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